リップルのswellとは、2017年10月16日に行われた、ブロックチェーンに関しての将来性などの議論・海外送金などに関しての銀行取引における国際会議のことです。
2017年のリップルの出来事の中でも比較的話題になったこととして印象に残っている方も少なくないでしょう。
今回は、リップルのswellに関してまとめてみました。
リップルの突然のカウントダウンからの発表の内容は!?それに伴うチャートの動きは!?など、わかりやすく解説していきたいと思います。
『ビットバンク』は、現在いくつかある国内の取引所の中でも一番と言っていいほど余計な手数料やスプレッドを支払わずにリップルを購入することができます。また、指値注文をすることもできますので、自分が望む価格での取り引きも可能。リップルを他の取引所(販売所)で売買しようとすると、一度の売買だけでも5%前後のスプレッドがあります。これがほぼゼロになるビットバンクは、特に頻繫に取り引きをする方におすすめです。
目次
まずリップルとは?
リップル(Ripple) とは、仮想通貨の種類の一つで通貨としての価値を持ちます。通貨単位は『XRP』。さらにリップルのネットワークを利用することで様々な通貨の取引が可能になるとても便利なシステムでもあります。
リップルの価格と特徴(2017年12月時点)
|
1,000以上もあると言われている仮想通貨の中でも、時価総額で4位にランクインしており、SBIホールディングスや三菱東京UFJ、ビルゲイツ財団などの大手金融機関や企業がリップルの技術に出資や導入をして注目度も非常に高い仮想通貨です。
さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください→「仮想通貨リップル(Ripple)の価格・特徴・将来性を徹底解説」
swellとは?日程と開催場所
swellを英単語として直訳すると「swell=「嵩(かさ)・量などが非常に大きくなる、ふくれる 、膨張する、大きくなる、はれ(上が)る、はらむ、(…に)増加する、増大する、高まる、増水する」などの意味を持ちます。
しかし、今回のリップルが開催した「swell」とは、前FRP(連邦準備制度理事会)議長のバーナンキをキースピーカーとして招き入れ、更に仮想通貨界の主要人物達を集め、「ブロックチェーンに関しての将来性などの議論・海外送金などに関しての銀行取引における国際会議」の事です。
※FRP(連邦準備理制度事会)とは
アメリカの中央銀行制度である連邦準備制度の最高意思決定機関の事で、簡単に説明すると日本で言うと「日銀」みたいなようなもので、アメリカの政策金利の決定をする最重要経済機関とも言えます。 |
仮想通貨のシステムに関してFRBの前議長を招いての国際会議ということで、かなりの注目を集めていました。
謎のカウントダウンから始まったswell|日程期や間など
開催の告知から日程と期間をまとめてみました。
〇謎のカウントダウンからのswell発表
2017年8月22日、リップルの公式twitterで謎のカウントダウンが開始されました。
3 days of mind-blowing #content and #speakers pic.twitter.com/NdU4h4cyOu
— Ripple (@Ripple) 2017年8月21日
一日ごとにtwitterのカウントダウンは更新され、3日後の8月24日ついにswellの開催に関しての発表が行われました。
Introducing #SwellbyRipple, where innovation, #blockchain and banking converge. pic.twitter.com/UoKD74Z2Ds
— Ripple (@Ripple) 2017年8月24日
突然のパフォーマンスとも言える「謎のカウントダウン」はネット上でもかなりの噂になりましたが、発表されたその豪華すぎるメンバーや「swell:未来はここ」というカンファレンスのタイトルは多くの人の興味を引きつけました。
swellの開催日程・場所
2017年10月16日から3日間、トロントでの開催。
ちなみにSWIFTが例年行なっている国際会議Sibosカンファレンスも同日程の期間、しかも同じトロントで行われています。
リップル、SWIFT共に国際送金をサービスとして提供しているので「ライバル同士」の同時開催という形にも捉えることができます。
上記のカウントダウンも含めプロモーションやマーケティングがとても上手いリップルらしいですね。
〇SWIFT(スイフト)とは?
国際銀行間通信協会の事であらゆる国際決済が、SWIFTを通じて行われていて2016年あたりからブロックチェーンの共同開発にも参加している。
参考サイト「SWIFT」
〇国際会議Sibosとは?
SWIFTにより毎年行われている会議の事で、世界各国の金融機関の重役やシステムの関係者が一堂に集まり、銀行業・決済、新興国市場、革新(イノベーション)、市場インフラ、規制・コンプライアンス、安全性、技術などに関する議題が扱われる。
参考サイト「ウィキペディア:Sibos」
豪華すぎるswellの参加者たち
次にswellに参加したメンバーを紹介していきましょう。今回のswellのリップル社のチカラの入れ方がメンバーからも読み取ることができますね。
ベン・バーナンキ(DR. BEN BERNANKE)氏

まず注目するのは何と言っても前FRB議長のベン・バーナンキ氏。
2002年にブッシュ政権下でFRBの理事に指名され就任、日本の経済に関しても2003年「日本の金融政策に関する若干の考察」という表題で講演し、2001年3月からの日銀の量的金融緩和政策は中途半端であり、物価がデフレ前の水準に戻るまで紙幣を刷り続け、さらに日銀が国債を大量に買い上げ、減税財源を引き受けるべきだと訴えた事があります。
アメリカ経済を動かしているFRBの前議長がリップルのswellに参加という事でかなり話題を集めました。
参考サイト「Wikipedia」
ティム・バーナーズ=リー(SIR TIM BERNERS-LEE)氏

ティモシー・”ティム”・ジョン・バーナーズ=リー氏は、イギリスの計算機科学者で、World Wide Web(WWW)の考案者でハイパーテキストシステムを実装・開発した人物である。
またURL、HTTP、HTML の最初の設計は彼によるものであり「インターネットの生みの親」と呼ばれている事で有名ですね。
参考サイト「Wikipedia」
ヴィタリック・ブテリン(VITALIK BUTERIN)氏

一言で彼を表すと「天才」です。有名な仮想通貨「イーサリアム」を19歳という若さでイーサリアムの構想を提唱した人物です。
1994年ロシアのモスクワ州コロムナ生まれ。6才の頃両親とともにカナダに移住しました。
小学3年生という幼少期にすでに数学、プログラミング、経済学を学び、同級生とは比べ物にならないほど圧倒的な計算力をもちあわせていたそうです。
2012年、ウォータールー大学在学中の18才の時に、情報科学の国際オリンピックで銅メダルを獲得。2013年の夏にはなんとリップルへの入社を考えていたそうです。(本人のTwitterより)

引用サイト「Twitter」
そしてヴィタリック・ブテリンがかの有名な仮想通貨「イーサリアム」を考案したのはまさに2013年のこの頃です。
その他参加者
- SBI ripple Asia代表取締役:沖田 貴史 氏
- SBIグループ傘下SBIレミット代表取締役:安藤伸生氏
- MUFGデジタルイノベーション推進部長:相原寛史氏
- Hyperledgerプロジェクト理事:Brian Behlendorf氏
など豪華メンバーが参加しました。
『ビットバンク』は、現在いくつかある国内の取引所の中でも一番と言っていいほど余計な手数料やスプレッドを支払わずにリップルを購入することができます。また、指値注文をすることもできますので、自分が望む価格での取り引きも可能。リップルを他の取引所(販売所)で売買しようとすると、一度の売買だけでも5%前後のスプレッドがあります。これがほぼゼロになるビットバンクは、特に頻繫に取り引きをする方におすすめです。
リップルが開催するswellの3日間の内容まとめ
リップルが行なったswellは三日間の開催で様々な発表や議論がありましたが、日程毎に特に注目すべき内容がありますのでわかりやすくまとめてみました。
swell1日目の注目すべき内容
- ビル・ゲイツ財団(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)と提携を発表
- オープンソフトウェアとして「mojaloop」の発表
swell2日の注目すべき内容
- ブロックチェーン業界の著名人が、ビットコインとブロックチェーンに関しての「将来」に関しての議論
swell3日目の注目すべき内容
- ブロックチェーン革命に関しての演説
怒涛のswellの三日間|特に注目すべき発表をわかりやすく解説
三日間に渡って開催されたswellですが、その中でも注目すべき発表をわかりやすく解説していきましょう。
〇ビルゲイツ財団との提携、Mojaloopの発表
swellの初日からとんでもない発表が行われました。
リップルがビルゲイツ財団(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)との提携を発表しました。マイクロソフトの創業者であり世界一の富豪としても有名なあのビルゲイツです。
ITDwolla、ModusBox、Software Group、Crosslake Technologiesと共に、発展途上国の銀行口座を持つことができない貧困層の人々でも決済可能にするプラットフォーム(Mojaloop)を構築し、世界中の誰でも金融サービスを使用できるようにするという目標を発表したのです。
Mojaloopとは簡単に説明すると、「モバイルウォレットを用いて決済できるソフト」の事で、開発費をビルゲイツ財団が援助し、さらにリップルの送金システムの力と提携して実現させていくという事ですね。
今回の提携により、「Level One Project」というプロジェクトが立ち上がりました。
参考サイト「Level One Project」
Mojaloopの解説動画
〇豪華メンバーによるブロックチェーンの将来の議論
仮想通貨の有能性さとそれを構築しているブロックチェーンの有能性の重大さ。人工知能、機械学習、VRなどが世間を賑わす中で、本当に社会に影響を与えるのはブロックチェーンであるという内容でした。
5名の議論参加者 | |
Vitalik Buterin | イーサリアム開発者 |
StefanThomas | リップルCTO |
Brian Behlendorf | Hyperledgerエグゼクティブディレクター |
Tom Jessop | Chain,inc 最高責任者 |
Michael del Castillo | Coindesk ジャーナリスト |
〇ブロックチェーンによる革命とは?
海外送金に関してもSWIFTに対しリップルのCEOは「多くの欠点がある」と語っていた事から、海外送金市場多くのシェアを持つSWIFTに対して、今後リップルはブロックチェーンを用いて大きな革命を起こそうとしているのではないか?と受け取れます。今後のリップルの動きに期待ですね。
気になるswellによるXRPの変動をチャート共に解説
swellによるXRPの値動きはみなさん気になるところではないでしょうか。リップルの動きに関してチャート共にお伝えしていきます。
カウントダウンの開始〜swell開催の発表時のチャート
①2017年8月21日のswellのカウントダウンが始まり、値下がりが大きかったリップルの価格が17円からぐんぐんと33円と約2倍の上昇となりました。
②Swellの発表後価格は乱高下し、34円から24円まで下落することになりました。派手なプロモーションからのswellの開催という事で、保有者の期待度が低かった、もしくは発表に伴い売却を決めていた人が多かったのではないでしょうか。
swellの開催から終了時のチャート

①swell開催初日にビルゲイツ財団との提携発表がされたタイミングで少し上がったのですが、1日を通すと価格の上昇は起こらず、逆に値下がりが起こりました。
②・③2日目〜3日目、閉会のXRP動きはswellに対する期待が高まり、開催まではずっと価格上昇していたので、今回の発表に対しての反応というよりかは、売却を決めていた人が多かったのではないかと思います。
swell閉会後のXRPの価格推移・チャート

swell発表前の1XRP=17円から比べるとに、swellの後1ヶ月は22〜23円程度の推移で平均して安定しており、「swellによってXRPは値上がりした」と全体を通して見ると言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回はリップルのswellに関してお伝えしていきました。2017年の初頭に比べればとんでもない値上がりを見せているXRPですが、値上がりの「理由」とも言えるリップル社の動きに今後も注目してお伝えしていきたいと思います。
『ビットバンク』は、現在いくつかある国内の取引所の中でも一番と言っていいほど余計な手数料やスプレッドを支払わずにリップルを購入することができます。また、指値注文をすることもできますので、自分が望む価格での取り引きも可能。リップルを他の取引所(販売所)で売買しようとすると、一度の売買だけでも5%前後のスプレッドがあります。これがほぼゼロになるビットバンクは、特に頻繫に取り引きをする方におすすめです。