GMOコインは、大手GMOグループの関連会社『GMOコイン株式会社』が運営する仮想通貨取引所です。
それまで、ベンチャー企業で仮想通貨分野に特化した会社が運営する仮想通貨の交換業にいち早く参入してきた大手企業として認知度も高いかと思います。
これからGMOコインに登録して利用してみようとお考えの方は、実際の評判や使い勝手が気になるところでしょう。
今回は、GMOコインの実際の評判や特徴、利用するメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
GMOコインは、サイトも見やすくツールも使いやすいので、これから初めて仮想通貨を購入するという方には特におすすめできます。また、大手運営ならではの安心感も大きいですね。登録してから仮想通貨購入まで特に詳しい説明をしなくても簡単にできると思いますので、GMOコインが気になる方は実際に使ってみましょう!
目次
GMOコインの運営会社と概要
まず、GMOコインがどのような取引所でどのような取引所なのかを知っておきましょう。
GMOコインの会社情報
まずは、GMOコインの運営会社のご紹介です。
社名 | GMOコイン株式会社 |
設立年月 | 2016年10月 |
代表取締役会長 | 高島 秀行 |
代表取締役社長 | 石村 富隆 |
資本金 | 17.58億円(準備金含む) |
資本金の額が全てではありませんが、資本金17.58億円は他の取引所と比較しても多い方で、同業他社と比較してみると
- ビットフライヤー:41億238万円
- Zaif(テックビューロ):8億3,013万円
- コインチェック:9,200万円
- ビットバンク:11億3,100万円
となっており、GMOグループが株主として付いていることも大きな安心材料になるかと思います。
ベンチャーだから悪いということでは決してありませんが、大手だからこそのコンプライアンス面での安心感があることも否定できないかとは思います(特に仮想通貨という最近彗星のごとく現れたテクノロジーだからこそ信頼を大事にしている方は多いはず)。
〇大手企業としていち早く参入
会社設立は、2016年10月からでしたが、下でも説明する実際の取引所としてのサービススタートは2017年5月31日からのことです。
会社設立時の2016年といえば、まだまだ仮想通貨に関する法律もきちんと整備されておらず、仮想通貨(ビットコイン)という名前もまだまだ世間に浸透していない時期でした。
そんな中で大手企業の関連サービスとしていち早く参入してきたGMOコインは先見の明があるというか、チャレンジングというか、とにかく素晴らしいことだなと個人的に思います。
〇GMOグループの代表的な関連企業・サービス
こちらでは、GMOグループの代表的な会社やサービスについて簡単にご紹介していきたいと思います。
あまりにも数が多すぎてこちらでは全部ご紹介できませんので、気になる方は「主要グループ会社一覧|GMOインターネットグループ」を参考にしていただければと思います。
▼GMOインターネット株式会社
インターネット周りの数々のサービスを提供している会社。こちらの会社だけでも様々なサービスがありますが、『お名前.com』や『ロリポップ!』などは、インターネットのお仕事などに関わったことがある方は聞いたことがあるかと思います。
▼GMOペイメントゲートウェイ株式会社
同じ金融系のサービスとして、決済処理関係のサービスも提供しています。
口座振替やクレジットカード決済から、LINE Payやビットコイン決済まで様々な決済手段に対応しています。
▼GMOクラウド株式会社
IoTやクラウドホスティング、セキュリティ関係の事業を展開する会社です。インターネットセキュリティに関するノウハウも自社グループ内であるのは1つの強みでしょう。
▼GMOクリック証券株式会社
おそらくGMOコインに注目している方で一番ご存知の会社(サービス)が、GMOクリック証券かとは思います。FXや株式、投資信託などの金融商品を取り引きするサービスです。
新垣結衣さんの広告で有名な証券会社ですね。
GMOコインのチャートや取引板もGMOクリック証券をベースに作られているので、利用されたことがある方はかなりスムーズに仮想通貨取り引きをできると思います。
取引所GMOコインの特徴
それでは、こちらではGMOコインの取引所としての(下で説明しますが正確には“販売所”)特徴についてお伝えします。
〇最初は『Z.comコイン』としてスタート
上でもお伝えしたように、会社設立は2016年10月のことですが、実際の取引所としてのサービススタートは、2017年5月31日からのことです。
また、最初のサービス名は『Z.comコイン』というものでした。2017年8月9日に今の『GMOコイン』に名称を変更します。
〇GMOコインの取扱い通貨
2018年時点のGMOコインの取扱い通貨は、
- ビットコイン
- イーサリアム
- ビットコインキャッシュ
- ライトコイン
- リップル
この5種類です。他の取引所と比較してみてもちょっと通貨の種類は少なめかなという印象ですが、サービス開始当初の取り扱いはビットコインのみで、定期的に新しい通貨を追加で取り扱っています。
今後に期待といったところですし、初心者の方にはまずはGMOコインで取り扱っている代表的な仮想通貨から購入していくスタンスで問題ないかと思います。
〇GMOコインの手数料
GMOコインでは、入出金や取り引きに関わるほとんどの手数料が無料という非常に分かりやすい料金体系になっています。
ただ、下でご説明するような販売所形式になっていますので、仮想通貨を購入するときと売却するときの差額(スプレッド)が大きく生じます。
結構な割合になりますので、そちらだけ気を付けて売買をして頂ければと思います。
〇GMOコインは販売所※後に取引所も追加
“仮想通貨取引所”という言葉が一般的に使われていて、当サイトでも使っていて紛らわしくて恐縮なのですが、GMOコインは厳密にいうと“販売所”という形になっています。
2つがどのように違うかというと
▼取引所
利用者(買いたいと売りたい人)がそれぞれ通貨の値段を指定することができて、金額が合致すれば取り引き成立
▼販売所
運営会社が通貨の値段を決めて、利用者はその金額で売買を行う
身近な例を挙げると、いらない服や電化製品などをリサイクルショップに持っていったらお店が決めた値段で買い取られる(販売所)のに対して、ネットオークションなどで売れば望みの金額で売れる(取引所)というような違いです。
もちろん、お得に賢く売買するのなら圧倒的に取引所なのですが、初心者のうちは差額が生じているということを理解した上で販売所で売買した方が簡単に始められるなどのメリットがありますし、取引所だからといって相場と大違いの価格で売買できるわけではありませんので、それぞれ一長一短というところです。
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「取引所と販売所は違う」
〇取引所も追加
上でGMOコインは販売所であるということをお伝えしましたが、最近になってビットコインの取引所が追加され、2019年1月にはアルトコインの取引所も増えていっています。
販売所は確かにやりとりが簡単なのですが、その分売買差額が大きいデメリットがありましたので、慣れてきた方も同じGMOコイン内で取引所に移りやすくなりましたね。
GMOコインの実際の評判
こちらでは、GMOコインの実際の評判をTwitterからいくつかピックアップしてみました。
調べた期間が仮想通貨市場全体的に暴落していた時期もあってか、ネガティブな意見が多かったのですが、極力客観的に中立的に紹介していきたいと思います。
GMOコインの良い評判
GMOコインのチャート見やすいなあ
— Shohei SAKATA坂田翔平 (@shohey1201) 2018年2月17日
チャートを見やすいと言っていた方は多かったですね。
ビットフライヤーでご発注して、損した。
GMOコインではこんなミスしたことないんだけどな・・・。
やっぱり使いづらいわ。— トミー@元ニート投資家 (@Tommy_Investor) 2018年2月5日
こちらも使いやすさに関する良い評判です。著者個人的にはビットフライヤーも使い勝手は良いと思うのですが…。
出金は日本円も含めてGMOコインが最速だった。
— ぬもんちゅが (@numonchuga37) 2018年2月2日
入出金が早いという声も結構見かけました。
GMOコインの悪い評判
GMOコインのハガキ今来たw
遅せ〜、遅くて良かったのかもw— 土耳古 難平 (@shu_usd) 2018年2月14日
本人確認用のハガキが遅いという声もあります。著者は去年の秋ごろ口座開設して、1週間程度で届きましたが、最近では1カ月以上かかったという声もチラホラ。
登録者数が急増しているなどの時期的な要因もあると思います。複数の取引所に登録して、最初に本人確認が完了したところからスタートするという方法もありかと思います。
スプレッドの決定方法がアルゴリズムじゃなくて手動なのか?少なくともデイトレの人は大きな相場のときは使わない方が良さそうですよ。昨日は信用売りも規制されてたし。
GMOコインのスプレッドが一晩中10000円で固定されていると話題(通常スプ500円のはずが) – IT速報 https://t.co/1QT3m43PKD
— ひろきゅん+食生活ダイエット@がんばらない「二十は元で四十は掛け値だ、上を見ねえと女房子が養えねえ」 (@hirokyun) 2018年2月7日
販売所なので、スプレッドが大きいという悪い評判もあるようです。
サービススタート時は他社と比較してもスプレッドも狭かったのですが、価格高騰などを経て徐々に広がってきているようです…。
また、相場が大きく動いた時もスプレッドが広がるということが懸念されています。
頻繫に取り引きする方は注意が必要です。
【悲報】GMOコインFX 新規ショートのエントリー規制。もうこれってサービス提供する気無いんじゃ・・・? pic.twitter.com/He9stdv8gN
— おけやん@暗号通貨 (@okynbtc) 2018年2月6日
ここ最近の評判で多かったのが、大きく相場が動いたときの売買規制。
得にFXやデイトレードをやっている方は大きな動きの時はピンチでもありチャンスでもあるのですが、そのようなタイミングで規制されると憤りを感じる方も多いです。
他の取引所でもアクセス増加でサーバーダウンするなどのこともありますが、そのような事態を想定して複数の取引所に資産を分散していたり、そもそも大相場では売買しないという長期的スタンスを取るなどの対策が必要かと思います。
GMOコインは、サイトも見やすくツールも使いやすいので、これから初めて仮想通貨を購入するという方には特におすすめできます。また、大手運営ならではの安心感も大きいですね。登録してから仮想通貨購入まで特に詳しい説明をしなくても簡単にできると思いますので、GMOコインが気になる方は実際に使ってみましょう!
GMOコインのメリット・デメリット
上の内容と重複する部分がありますが、実際の評判をいくつか見てみてのGMOコインのメリット・デメリットを著者なりにまとめてみました。
GMOコインのメリット
〇使いやすい
まず、GMOクリック証券での実績があるので、チャート画面などの見やすさ使いやすさは好評のようです。
アプリもリリースされており、スマホで簡単に取り引きできるという点もメリットと言えるでしょう。
〇入出金の速さ
入出金に関しては悪い評判は無かったので他社とも比較しても素早く入出金されているようですね。
入出金の申請をしてもなかなか反映されなければ不安になるものです。
〇大手ならではの安心感
得にはじめて仮想通貨取引所に登録したという方は、大手だからという理由でGMOコインに登録された方も多いようです。
もちろん、大手だから絶対安心だとか儲けられるということは断じてありませんが、利用者は万が一の時の安心感などを感じることができると思います。
GMOコインのデメリット
〇突然のルール変更
けっこうTwitterでも話題になっていたことが、突然の規制やスプレッド変更などに戸惑っている声でした。
GMOコインでは、突然規制がされて売却できなくなったり、相場が動いたときにスプレッドが広がるなどの出来事が過去にあったようです。
これはデイトレードのように頻繫に売買するかたにとってはマイナス要因です。余裕をもった取り引きや複数の取引所での対応などのこちらでもできることをしていく必要があるようです。
〇販売所であるが故のスプレッドの大きさ
もともと販売所としてはスプレッドが狭いことが特徴的だったGMOコインだったのですが、仮想通貨の市場拡大によってスプレッドも大きくなってしまった印象があります。
特に初心者の方は見逃しやすいポイントですので、購入時と売却時の差額を十分理解した上で売買するようにしましょう。
特に頻繫に取り引きしようとしている方は、このスプレッドだけでもマイナスになりかねませんので注意が必要です。
お伝えのように取引所も開設されましたので、スプレッドが気になる方は取引所でやりとりするようにしましょう。
〇本人確認完了まで時間がかかる
2018年に入って本人確認完了のハガキ到着までけっこうな時間がかかっているようです。
登録すればすぐに仮想通貨が買えるわけではありませんので、早めに手続きを済ませたり複数の取引所に登録して一番早く完了したところからスタートさせるなどのスタンスも取ってみると良いですね。
GMOコインは、サイトも見やすくツールも使いやすいので、これから初めて仮想通貨を購入するという方には特におすすめできます。また、大手運営ならではの安心感も大きいですね。登録してから仮想通貨購入まで特に詳しい説明をしなくても簡単にできると思いますので、GMOコインが気になる方は実際に使ってみましょう!
GMOコインと他の取引所評判比較
最後に、他の代表的な国内取引所とGMOコインの評判やメリット・デメリットについて簡単に比較していってみましょう。
上でもお伝えしたように、複数の取引所に登録するというリスク分散や早めに取り引きを開始するやり方もありますので、気になる取引所や取扱い通貨があるところは参考にしてみてください。
ビットフライヤー
仮想通貨取引所の先駆けとして認知度も高い国内取引所『ビットフライヤー』。
仮想通貨関連企業としてスタートしたまだまだ若い企業ではありますが、資本金も多く有名どころが株主になっている点ではGMOコインに引けを取らない安心感です。
〇手数料やスプレッド
ビットフライヤーもビットコイン以外は販売所形式でスプレッドは現状GMOコインと同じくらいでしょうか(元々ビットフライヤーは高かったです)。
また、入金や出金ではGMOコインでは発生しない手数料が数百円程度かかります。
〇使いやすさ
使いやすさに関してはビットフライヤーも申し分なく、アプリも充実しています。初心者でも分かりやすいかと思います。
ただ、bitFlyer Lightning以外でのチャート画面は非常に簡易的で分析には向きません。本当に初心者向けといったところです。
〇取扱い通貨
2018年2月時点でのビットフライヤーでの取扱い通貨は
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以上です。
ビットフライヤーももともと取扱い通貨は少なかったのですが、定期的に新しい通貨を取り扱い開始しています。
モナコインがビットフライヤーに上場したときは、価格が大きく高騰するなど影響力も大きいです。
Zaif
こちらも以前から運営されている仮想通貨取引所です。指値注文ができて手数料などを安く抑えられるところが特徴です。また、初心者の方はコイン積立でコツコツと仮想通貨を積み立てて購入することもできます。
〇手数料やスプレッド
Zaifはれっきとした取引所で、指値注文(自分で価格を決められる)もできることが大きなメリットですね。手数料もビットコインだとマイナス手数料になっていたりと、かなり安く抑えることができるでしょう。
〇使いやすさ
しかし、使い勝手に関しては初心者の方からしてみれば少し難しく感じると思います。
まずはGMOコインやビットフライヤーなどで慣れてから、手数料を抑えるなどの方法もありだと思います(手数料は勉強代ということで)。
また、一応アプリもリリースされてはいるのですが、正直申し上げるとかなり使いにくいです。著者も一応インストールはしていますが、ほとんど開いていない状態…。UIが向上してくれるとかなり嬉しいのですがね…。
〇取扱い通貨
Zaifの取扱い通貨は
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です。特にNEMに関しては、運営会社との関係性も深く、関連サービスも多く提供していますのでNEMが気になる方はぜひともおすすめの取引所です。
それに併せて、トークンという独自通貨が多く取り扱われています。運営会社が提供するサービス『COMSA』関連で今後、企業トークンなどが追加されていくかもしれませんが、現状目立った動きはありません。
ビットバンク
他の取引所に比べると若干知名度は劣りますが、手数料も抑えられて口コミ(Twitterなどでの)評判も比較的に良い取引所がビットバンクです。
〇手数料やスプレッド
こちらも取引所形式ですので、指値注文で手数料やスプレッドを抑えることが可能です。
〇使いやすさ
専用アプリこそは開発されていませんが、取引所としてはかなり綺麗で見やすい作りをしています。
ただ、こちらも取引所形式なので初心者の方は少し使い方に戸惑ってしまうかもしれません。
Zaifと同じく使い勝手が良い取引所から慣れていっても良いですね。
〇取扱い通貨
ビットバンクの取扱い通貨は
※BTCとしか交換できません |
です。人気の通貨リップルが指値注文で取り引きできるところがポイント高いですね。
コインチェック
2018年1月末に起きたNEM紛失事件で多くの方の印象に残った『コインチェック』。
2018年2月現状まだまだ不安定な状態で今後どのような動きになるのか分かりませんので、取り引きは勧めませんが、一応比較対象とさせていただきます。
〇手数料やスプレッド
こちらも販売所形式。以前調べたときは、スプレッドに関しては、ビットフライヤーやGMOコインよりも低い傾向にありました。
入出金での手数料が発生します。
〇使いやすさ
パソコン版もアプリも使いやすさに関してはかなり良くて好評でした。
以前、『日本で一番ビットコインが簡単に買える取引所』というキャッチコピーを出していたように確かに使いやすい。
初心者にも非常におすすめだったのですが、早く補償などの対応を決めていただき、再び再出発してもらうことを期待しています。
〇取扱い通貨
コインチェックの取扱い通貨は2018年2月時点で
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の13種類です。これは、国内取引所では一番取り扱いが多くなっています。
まとめ
いかがでしょうか?
GMOコインの評判を振り返ってみると、大手ならではの安心感や使いやすさが初心者におすすめだと言えます。
しかし、手数料やスプレッドが高かったりしますので、慣れてきた方や頻繫に取り引きしようとしている方は他の取引所も比較してみるとより賢く仮想通貨を購入できていくかと思います。
GMOコインは、サイトも見やすくツールも使いやすいので、これから初めて仮想通貨を購入するという方には特におすすめできます。また、大手運営ならではの安心感も大きいですね。登録してから仮想通貨購入まで特に詳しい説明をしなくても簡単にできると思いますので、GMOコインが気になる方は実際に使ってみましょう!