今回は大手オンライン証券、ネット銀行を運営するSBIホールディングス株式会社がいよいよ仮想通貨取引事業を、事前登録したユーザーから先行してサービス開始しました。
今回はSBIグループの仮想通貨取引所であるSBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)の取引するにあったって気になる「手数料」について詳しく説明させて頂きます。
わかりやすく解説するために国内大手取引所との手数料の比較を交えお伝えしていきます。
目次
まずSBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)とは ?

オンライン証券最大手SBIホールディングスが運営する仮想通貨取引所。
『ストレスフリーな仮想通貨取引を』『仮想通貨取引をもっとスマートに』をモットーに掲げており、2017年9月に仮想通貨交換業の登録を完了し、2017年10月に先行予約で口座開設を開始しましたが、現在は先行予約で登録完了している方のみサービスを利用することができます。
簡単に概要をまとめてみました。
・会社概要
商号 | SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社 |
設立 | 2016年11月1日 |
仮想通貨交換業登録番号 | 関東財務局長第00005号 |
会社所在地 | 東京都港区六本木3-1-1六本木ティーキューブ |
資本金 | 9億8000万円 |
役員 | 代表取締役社長 北尾 吉孝 |
問い合わせ窓口 | 03-6779-5110(平日午前9時~午後5時) |
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)の主な特徴
ここではSBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)の主な特徴をいくつかご紹介させて頂きます。
◯信頼性の高さ
オンライン証券、ネット銀行、FX、損保など金融業界にて幅広く展開し、数多くの実績を持つ金融大手SBIグループ。運営ノウハウと資金力に関して信頼は厚いと言えますね。
◯セキュリティの高さ
業界最大手オンライン証券のノウハウを持ち、セキュリティに万全を期すためサービスを延期していることもあり、大きな期待があります。
◯即時入金の手数料が無料
住信SBIネット銀行の「即時決算サービス」が入金方法として導入されます。
手数料無料、24時間365日入金が可能でスムーズな入金が可能です。
◯リップルの取り扱いに注力
SBI Rippie Asia株式会社の設立など仮想通貨リップルを運営するリップル社と提携を強めています。取引所においてもリップルの取り扱いに注力すると思われます。
その他リップルを含む取り扱い仮想通貨としては現在(2018年6月現在)
- XRP(リップル)
- BTC(ビットコインキャッシュ)
- BCH(ビットコイン)
の3種類になります。
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)の取扱通貨に関しては下記リンクにて詳しくまとめましたので、あわせてご覧下さい。
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)を利用する際に発生する手数料とは?
仮想通貨の取引には取引手数料、入出金手数料など様々な手数料がかかります。ここではその各種手数料について詳しくご紹介させて頂きます。
是非取引や利用する際に参考にしてみて下さい。
取引手数料
仮想通貨の取引を行う際に掛かる「取引手数料」は無料です。
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)は販売所形式の取引所のため、取引手数料はかかりません。ただしスプレッドがあり購入や売却価格に手数料が含まれていますので注意しましょう。
※SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)では仮想通貨の入金・出金はお受けしておりません
・見えない取引手数料「スプレッド」について
「通貨を売る時の値段(BID)と通貨を買う時の値段(ASK)の差」をスプレッドといいます。
例:リップル(XRP)の価格とスプレッド※
買値 | ¥62.55 |
売値 | ¥60.30 |
差額 | -¥2.25 |
買値と売値の差額がスプレッドです。
つまり購入したリップルを売却する際に1リップルあたり2.25円の損失になるというこです。
スプレッドをしっかり理解したうえで取引を行いましょう。
※現在、SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)はまだサービス開始していませんので正確なスプレッドではありません。
入金手数料
仮想通貨の購入資金を入金する際に掛かる「入金手数料」は無料です。
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)への日本円入金には手数料はかかりません。さらに住信SBIネット銀行から入金の手続きすれば1~2秒で入金が反映されます。
入金手数料無料、スピード反映で取引所に資産を置きっぱなしにしずに仮想通貨通貨を購入したいタイミングで入金、購入することは大きなメリットですね。
※SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)への入金は住信SBIネット銀行からでしか入金できません。利用する際は住信SBIネット銀行の口座開設を行いましょう。
出金手数料
取引所から出金する際に掛かる「出金手数料」
わかりやすく表にしてみましたのでまず下記をご覧下さい。
出金先金融機関 | 出金額3万円未満 | 出金額3万円以上 |
住信SBIネット銀行 | 51円(税込) | 51円(税込) |
住信SBIネット銀行以外の金融機関 | 165円(税込) | 258円(税込) |
住信SBIネット銀行口座への出金への手数料がかなり安いのが魅力です。
入金に関しても住信SBIネット銀行口座が必要になりますので、出金する際にも利用する事で手数料を削減できますね。
その他手数料・費用
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)では「住信SBIネット銀行」の口座を開設しないとご利用ができません。
ここで心配な住信SBIネット銀行の口座開設費用、口座維持費用に関してですが、これらは無料ですのでその他費用はかかりません。
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctadeとその他大手国内取引所との手数料の比較
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)と他の取引所の手数料の比較をしてみましょう。
取引所選びの際に必ずチェックすると思いますので一覧にして見やすくしてみました。
取引所 | 取引手数料 | 入金手数料 | 出金手数料 | スプレッド |
SBIVC | 無料 | 無料 | 51円(税込)
住信SBIネット銀行の場合
|
サービス開始前にてまだ未定 |
ビットバンク | 無料 | 各銀行ごとの振込手数料
|
540円~756円 | ほぼ無し |
コインチェック | 無料 | 各銀行ごとの振込手数料
|
400円 | 3%~4% |
ビットフライヤー | 無料 | 各銀行ごとの振込手数料
|
216円~432円
三井住友銀行の場合
|
0%~10% |
Zaif | -0.01%
~0.3%
|
各銀行ごとの振込手数料
|
350円~
756円
|
ほぼ無し |
GMOコイン | 無料 | 各銀行ごとの振込手数料
|
無料 | 3%~10
%
|
DMMビットコイン | 無料 | 各銀行ごとの振込手数料
|
無料
|
0.5%~10
%
|
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)に関しては、同グループの銀行を利用するという事で入出金手数料がその他国内取引所と比較してもかなりお得なことがわかりますね。
スプレッドに関しては未だ不明ですが、SBIの代表取締役である北尾氏は2018年4月26日に行われたSBIホールディングス(株)決算説明会にて、スプレッドを業界最安にし、仮想通貨交換業にてシェアNo.1になると明言していましたので期待しましょう。
SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)で取引する際に気をつける事
今後、SBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)にて取引する方は「短期トレード」と「長期ホールド」を行うと思います。
「短期トレード」とは、購入した仮想通貨を短期で売買する方法です。大きな値動きに影響されにくく、短期で利食いを繰り返していきます。
しかし、かなりギャンブル性が高いのと、売買する事で発生するスプレッドで無駄な損失を生むことになります。
一方、「長期ホールド」とは、購入した仮想通貨を長期保有し、成長した仮想通貨を売却することで利益を出します。こちらは長期保有なので細かい値動きを気にすることもなく、余計なスプレッドを支払う必要もありません。
ただし、成長が見込めない仮想通貨を購入しないように情報をしっかり収集しましょう。
まとめ
まだサービスを開始していないのにも関わらず大きな注目を集めているSBIバーチャルカレンシーズ(sbivc/vctade)。
手数料は他の取引所に比べて比較的に安く、スムーズな取引をしやすいですがスプレッドで無駄な損失をしないように気をつけましょう。
日本を代表する金融業界大手のSBIグループが今後、仮想通貨業界で大きな飛躍を見せ、スピーディーで使いやすく手数料も安い安心の取引所に成長していく事を著者個人的にも期待しています。