投資のリスク|初心者が知っておくべき投資のリスクと対処法

投資はいったん自分の資産を投資先に託して資産を増加させる方法です。ほかの人に資金を託すことになりますので、それ相応のリスク(不確実性)が伴います。はじめて投資を行う方は、この投資のリスクをきちんと理解したうえで投資を始めていく必要があります。

残念ながらこの投資のリスクを理解しないまま「儲かる」「稼げる」などの目先の誘惑に負けてしまい、投資詐欺に遭ったり、FXなどのギャンブル性の強い投資(投機)に資産を投じてしまい、投資資金を失ってしまう人少なからずいます。

今回は、これから投資を始める方のためが知っておくべき投資のリスクのすべてと、リスクを軽減させる対処法を解説していきます。

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投資のリスクの意味

ではまず、投資のリスクとは何かということから解説していきましょう。「リスク」と言うと、「危険」とイメージしますが投資の世界でのリスクは少し違います。投資でのリスクとは、リターンの変動幅を言います。
投資のリスク

例えば、上の図のように黄色と緑の2つの投資商品があったとします。商品の種類や銘柄によってこの振れ幅は大きく違います。上記の黄色のチャートのように、上下の振れ幅が大きいものをリスクが高い投資商品と言うことになります。

リスクの高い投資・低い投資

それでは、それらを踏まえてリスクの高い投資と低い投資を分けてみましょう。後述しますが、投資初心者の方はリスクの低い投資から先に始めていくことが鉄則です。

リスクが低い投資|ローリスクローリターン

リスクが低い投資の代表格が預貯金になります。厳密にいうと、投資ではありませんが、銀行等にお金を預けている期間を投資します。金利によるリターンが見込めますが、その利率はわずかで、その分リスクも少ない方法です。また、日本国債もリスクの少ない投資商品です。

これら商品は、国の債券購入や銀行にお金を預けるなど、比較的安定したところに投資するので後述する信用リスクが極めて低いです。また、もともと金利も低いので金利変動リスクもそこまで気にならないでしょう。一方で、インフレによるインフレリスクが懸念されます。

リスク中の投資|ミドルリスクミドルリターン

リスクが中間あたりのミドルリスクの投資は、外国債券、投資信託、大手株式などがあります。外国為替は、日本国債よりも金利が高い分、リスクも大きいです。また、為替変動リスクの影響も受けます。

投資信託は、運用会社が投資家からお金を集め株式・債券・外国為替などの様々な投資先で運用します。専門家が運用するので、適した運用先は選ばれますが生じてくるリスクに変わりはありませんし、手数料もかかります。大手株も比較的株価変動は安定しているものの、会社の不祥事、業績悪化等による信用リスクがないとは言えません。

リスクが高い投資|ハイリスクハイリターン

リスクが高い投資は、ベンチャー株、外国株式、新興国国債などがあります。ベンチャー株は、今後大きく伸びる期待もできますが、一方で倒産・破たんなどのリスクも大きいです。外国株式も日本の株式よりも買いの商品も多いですが、為替リスクなども含みますので、初心者には難しいでしょう。

新興国国債は、これら国家が成長していけばグングン伸びていきますが、一方で国家が破たんするカントリーリスクも考えられます。

投資のリスクまとめ

このように投資のリスクには様々な種類があります。こちらでは投資で起こり得るリスクをそれぞれまとめてみました。

価格変動リスク

価格変動リスク(かかくへんどうりすく)とは、市場の取引価格が変動することで、金融商品の価格が変動するリスクです。株式のチャートを見たことがあるでしょうが、金融商品の価格は日々変動しています。

株式投資などが価格変動のボラティリティ(値動き)が大きいといわれていて、価格変動リスクが高いといえます。しかし、価格変動にはもちろん価格が上昇することも考えられます。「価格変動リスクが高い=敬遠しておく投資」というわけではありません。

金利変動リスク

金利変動リスク(きんりへんどうりすく)とは、金利変動によるリスクのことを言います。日本では日本中央銀行が金利を操作しており、特に債券投資が金利変動リスクの影響を受けます。

例えば、金利5%の投資商品を買ったとします。しかし、1年後に金利が上がり金利10%になったとします。そうすると、金利5%の商品は魅力が下がり値下がりしてしまうということです。ただ、元本は100%返ってくることになるので、リスクとしてはそこまで大きいものではありません。

為替変動リスク

為替変動リスク(かわせへんどうりすく)とは、他国の通貨に換算した時の価値が変動するリスクです。外貨建て預金や外貨債券、外国為替証拠金取引(FX)などの外貨建て金融商品は価格変動リスクを大きく受けます。

購入時より円高になると外貨商品の価値は下がり、円安になると価値が上がります。外貨商品には、国内の商品よりも利率が良いものが多いのですが、この為替変動リスクと換金するときの為替手数料をきちんと考えておく必要があります。

信用リスク・倒産リスク

信用リスク(デフォルトリスク)とは、貸したお金が返ってこなくなるリスクです。投資は先に出資をすることになりますので、大なり小なりこの信用リスクは必ず起こりえます。投資先が倒産・破たんしてしまうリスクも十分に考えられるでしょう。

特に、利率が高くリターンの大きい投資は、信用リスクが高いことがほとんどで、投資してみたものも信用リスクで一気に資産を失ってしまうようなことも起こりえます。信用リスクが高いものに関しては、ギャンブル性の強い投機的な位置づけになります。

流動性リスク

流動性リスク(りゅうどうせいりすく)とは、資産を簡単に売れなくなりすぐに換金できなくなってしまうリスクです。不動産投資、株式投資、国債投資などの金融商品の価値が極端に下がってしまうと、誰も買い手が現れない事態にもなりかねません。

現金が必要な時に換金できないとなると、資産を多く持っていても意味をなさないこともあり、流動性リスクの高い投資商品ばかりを保有していると、自身が他の金融機関から借り入れをしなくてはならないような事態にもなりかねません。

カントリーリスク

カントリーリスクとは、海外投資を行う際の、対象国の政治や経済、社会環境の変化によって収益を損なうリスクを言います。日本にいるとあまり実感はないかもしれませんが、戦争・暴動・テロ・疫病・自然災害など、国家を破たんさせるような出来事はいつ起こるかもわかりません。

新興国はこれからの伸びしろもある分、このカントリーリスクも高くなっているので、新興国の国籍や株式などを購入する際は、国政も踏まえた上で投資先を決定させる必要があります。

インフレリスク

インフレリスクとは、今後物価が高騰していくことによって、保有している現金・預貯金の価値が下がっていくリスクです。特に金利の低い貯蓄・保険・債券などはインフレリスクに弱いとされています。

極端な例で行くと、今年は100万円で車が買えたのに、インフレにより1年後には100万円でパン1個しか買えなくなってしまうようなこともあります。そうなってしまうと、その国の現金・預貯金を持っていてもお金は紙切れ同然で、そうなる前に外貨に換えるか現物に換えるかしなければならなくなってきます。

投資のリスクを軽減する方法

このように様々な種類がある投資のリスクを軽減するために、たった一つの方法があります。「リスクの分散」です。これは、投資をやったことのない人でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

例えば、株式投資を始めたとして、一社の株しか持っていなかったとします。しかし、その投資先が破たん、価格変動をしてしまうと、あなたの保有している財産は一気に下がってしまいます。

さらに、流動性リスクによって、簡単に換金できなくなるかもしれません。このようなリスクを防ぐために、なるべく投資商品は分散させるということは投資の世界では鉄則になっています。

投資を始めるならローリスクローリターンから

しかし、投資初心者の方がいきなり複数の投資を始めるのは、資金面でも難しいかもしれませんし、何よりどこから手を付けて良いのか分からないかと思います。そこで、まずはローリスクローリターンの投資をおすすめします。

ローリスクローリターンの投資の中でも特におすすめの方法が、定期預金です。定期預金は1~10年程度の中長期間銀行にお金を預けていることで普通預金よりも高い金利でお金を預けることができます。

定期預金についてはまた別の機会でご説明できればと思います。

ポートフォリオをきちんと組む

また、投資を始める前にはきちんとポートフォリオを作成することをおすすめします。ポートフォリオとは、リスク分散を行うために、上記の様々なリスクを想定し、どの投資商品をいくつの割合で保有するかをまとめたものです。

投資を始める前にご自身でポートフォリオを組んでみることをおすすめします。

投資のポートフォリオ|3つのタイプと賢く作成するコツ

2016年10月9日

まとめ

いかがでしょうか。投資には様々なリスクがつきものです。「いかにしてそのリスクを分散させるか」「リスクの低い商品からコツコツ始められるか」が重要になってきます。

目先の儲けに目を眩ませるのではなく、中長期的にコツコツと資産を増やしていきことに重きを置いて投資を始めていきましょう。

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