モネロ(Monero)とは、高い匿名性が特徴の仮想通貨で、エスペラント語で「コイン」「硬貨」を意味します。
- 時価総額:第13位
- 時価総額:約2,850億円
- 通貨単位:XMR
- 1XMR=約18,000円
参考:「CryptoCurrency Market Capitalizations」
数百種類の仮想通貨がある中でも時価総額上位に進出しているモネロ。その最大の特徴は匿名性の高さにあります。今回はモネロの価格推移や特徴、今後の動向について解説していきたいと思います。
モネロはまだまだ国内の取引所で取り扱いが少ないので、今回は海外取引所『BINANCE(バイナンス)』をおすすめします。国内取引所とは比較にならない圧倒的な取り扱い通貨(なんと100種類以上!)と日本語翻訳さえ使えば問題なく使えると思います。国内取引所に慣れてきた方はBAINANCEへの登録も検討してみましょう。
モネロの特徴と名前の由来

まずはモネロの特徴と誕生の経緯についてご説明していきます。
モネロの誕生と由来
モネロは2014年4月に匿名性の高い『Bytecoin(バイトコイン)』をベースに開発・公開されました。120秒という承認速度の速さ(ビットコインは約10分)と匿名性の高さが優れています。
『モネロ』という名前ですが、こちらはエスペラント語で「コイン」「硬貨」を意味します。
モネロ最大の特徴は匿名性の高さ
たびたびお伝えしておりますが、モネロの最大の特徴は匿名性の高さです。ビットコインではブロックチェーンというネットワーク上のシステムに情報が書き込まれるため、個人のIPアドレスや送受信や数量の履歴を観覧できる状態になっています。
これが一部では問題視されており、その代わりに誕生した仮想通貨が、モネロなどの匿名性の高い仮想通貨です。2017年3月にビットコインが暴落して匿名性の高い仮想通貨が高騰したとお伝えしましたが、今後もビットコインに変わって注目を受ける可能性に秘めています。
〇ワンタイムリング署名を利用して匿名性を強化
モネロの匿名性を高めるために『ワンタイムリング署名』という技術が使われています。
ワンタイムリング署名とは、もともとあった『リング署名』という、グループに参加している複数人の署名をまとめて行うことで誰が署名したかを特定されにくくするための技術に、『ワンタイムキー』という、1度発行して使用すると利用できなくなる秘密鍵を用いることで、さらに送金元を辿ることを困難にした技術です。
ざっくりとまとめると、特定の誰が送金したかもわからない上に送金元も辿ることができないので、かなりの精度で匿名性を高めることができるのです。
匿名性の高さがマイナスになることも
一方で、その匿名性の高さがマイナスになってしまうことも十分に考えられてしまいます。
2016年9月にAlphaBay(違法薬物や武器などが売買されるネット上の闇市場:すでに閉鎖)がモネロを取引通貨として採用したように、犯罪やマネーロンダリングなどの悪いことのためにモネロが使われてしまうおそれがあるのです。
これによって考えられるマイナス要因は2つあります。
〇政府が何らかの対策をとるおそれがある
匿名性の高い仮想通貨があまりにも犯罪などの裏金に利用されるようでしたら、国が何らかの対応を取ってくることも考えられます。せっかくの匿名性の高さも国からの制限により使い勝手が悪くなってしまうと元も子もなくなってしまいます。
匿名性の高さは諸刃の剣でもあるのです。
〇大手企業が導入しづらい
犯罪などの裏金に利用されるおそれがあるということは、イメージを大事にする大手企業には敬遠されてしまいます。大手企業からも導入されず流通が起きないということは結局ある程度の位置で価格も留まってしまうことが考えられるでしょう。
モネロはまだまだ国内の取引所で取り扱いが少ないので、今回は海外取引所『BINANCE(バイナンス)』をおすすめします。国内取引所とは比較にならない圧倒的な取り扱い通貨(なんと100種類以上!)と日本語翻訳さえ使えば問題なく使えると思います。国内取引所に慣れてきた方はBAINANCEへの登録も検討してみましょう。
モネロの現在価格とチャート
それではこちらでは、モネロの価格とチャートについてご説明していきます。
モネロの現在価格(2018年5月時点)
冒頭でもお伝えしましたが、モネロの現在価格は以下のようになっています。
- 時価総額:第13位
- 時価総額:約2,850億円
- 通貨単位:XMR
- 1XMR=約18,000円
数ある仮想通貨の中でも時価総額上位に進出しています。同じ匿名性の高い仮想通貨として『DASH』や『Zcsah』がたびたび登場してきますが、こちらもDASH(12位)、Zcash(21位)と高い時価総額を誇ります。
モネロのチャートと価格変動の要因|2017年後半~2018年前半

※チャートはCoincheckTradview
〇2017年8月|1XMR=約5,000円からわずか数日で3倍
その後価格の横ばいが続いていたモネロですが、8月下旬にわずか数日で価格を倍増させる出来事がありました。これは、韓国の取引所で世界の約10%の取引量を誇る『Bithumb』がモネロの上場を発表したからです。
韓国は仮想通貨人気も高く取引量も多いため、このような高騰につながったと思います。
〇2017年11月~12月|わずか2ヶ月で価格が最高5倍に
2017年11月以降は、ビットコインをはじめ他のアルトコインも好調で軒並み価格を上げていきました。
モネロも同じく、11月に入ると毎日のように高値を更新し続け、12月20日には最高高値1XMR=55,000円を超えます。
〇2018年1月16日|仮想通貨の大暴落
2017年末に異常なほど価格を伸ばしていた仮想通貨でしたが、年が明けた2018年1月16日に大暴落をします。
そもそも年末に価格が上がり過ぎていた分の反動もあるでしょうし、大きな要因としては各国で仮想通貨に対する規制が厳しくなってきたことが第一に挙げられます。
他の仮想通貨も暴落をしたのですが、モネロに関しては下げ率も大きかったです。匿名性の高さゆえに規制に対する影響も大きいと思われたのでしょう。
〇暴落以降の値動き
1月16日の暴落以降もコインチェックの盗難事件やテザー問題など、マイナスな出来事が立て続けに起きた仮想通貨界隈でしたが、モネロも同じくその影響を受け価格は下がり気味でした。
その中でモネロは、何度か価格を高騰させています。これは、モネロのハードフォークによるものだと考えられます。
3月14日にハードフォークを予定しており、その直後価格を上げています。しかし、3月14日のハードフォークは4月30日に延期されます。延期によっていったん価格を下げますが、4月30日直前に再び価格を上げました。
モネロのチャートと価格変動の要因
上が2016年8月からのモネロのチャートです。ご覧のように何度か高騰を繰り返しながら徐々に価格も右肩上がりになっています。
今では1XMR=15,000以上の価格を付けていますが、去年の前半は10,000円未満を推移していました。
〇2016年9月|1XMR=約1,000円→約1,500円
2016年9月にモネロの価格が1.5倍に上がりました。これは「AlphaBay」がモネロを取引通貨に採用すると宣言したことが理由に挙げられます。しかし、これはどちらかというとマイナス要素。
AlphaBayは違法薬物などを取引する世界最大級のダークマーケット(闇市)なのです。中央政府が間に介入しない仮想通貨かつ匿名性が高いことから、このように犯罪に仮想通貨が使われてしまう現状もあるのです。
〇2017年1月|1XMR=約1,200円→約2,200円
2017年に入ってすぐ、モネロの価格が約1,200円から2,200円にまで高騰しました。しかし、これは数日で元の価格に落ち着きます。
〇2017年3月|1XMR=約1,600円→約3,000円
さらに2017年3月には、1XMR=約1,600円から約3,000円にまで倍増。この背景にはビットコインの上場投資信託化が認められなかったことがあります。このことによりビットコインの売りが走り、結果的に他のアルトコインへの流出が増えたのです。
特に、モネロやDASH、Zcashなどの匿名性の高い仮想通貨はそろって高騰をしています。
〇2017年5月|1XMR=約2,200円から角度を上げて高騰
2017年の4月終わりから5月にかけてモネロに限らず、仮想通貨の価格がグンと伸びました。それまで1XMR=約2,200円だったものが最大約7,400円にまで高騰します。6月に入り若干落ち着きを見せましたが、それでも1XMR=5,000~6,000円を推移しています。
〇2017年8月|1XMR=約5,000円からわずか数日で3倍
その後価格の横ばいが続いていたモネロですが、8月下旬にわずか数日で価格を倍増させる出来事がありました。これは、韓国の取引所で世界の約10%の取引量を誇る『Bithumb』がモネロの上場を発表したからです。
韓国は仮想通貨人気も高く取引量も多いため、このような高騰につながったと思います。
モネロを取り扱っている取引所
もし、モネロを手に入れたいのでしたら、仮想通貨の取引所から手に入れることが手っ取り早いでしょう。国内の取引所ではまだまだ取り扱いが少ないモネロではありますが、モネロを取り扱う仮想通貨の取引所をご紹介していきます。
BINANCE(バイナンス)
開設は2017年7月と非常に最近なのですが、わずか半年で取引量世界TOP3に君臨する非常に勢いがある海外仮想通貨取引所です。
取扱い通貨の種類は圧巻の100種類以上!モネロは国内での取り扱いが少ないので、海外取引所を検討中の方には非常におすすめです。
Bithumb(ビッサム)
韓国の仮想通貨市場の半数をシェアする大手取引所。韓国でもモネロは人気で、世界でTOP10に入るモネロの取引量があります。
サイトは日本語対応しており、他の海外取引所と比べても比較的に使いやすいかと思います。
Poloniex(ポロニエックス)
世界最大級の仮想通貨取引所です。日本にはまだ進出しておらず、英語がわからない方はGoogle翻訳などを駆使しながらの利用になるでしょう。手数料やスプレッドを比較すれば国内の取引所より魅力的ですが、使いやすさで言えばやはり国内の取引所に劣ります。
仮想通貨の取引に慣れてきたらPoloniexにも分散してみるといったところでしょうか。
コインチェックでのモネロ取り扱い終了
国内取引所で唯一モネロを取り扱っていたコインチェックでしたが、6月18日をもってモネロ・DASH・Zcash・オーガーの取り扱いを終了するとのアナウンスがありました。
これにより、国内でモネロが購入できる取引所が無くなってしまったことになります。匿名性が高いゆえに金融庁からの認可も降りにくかったのでしょう…。モネロを購入するには、上でお伝えしたような海外取引所から購入するしかありません。
モネロを購入する方法
最後に、実際にモネロを購入していく方法についてご説明をしていきたいと思います。
コインチェックでの取り扱いが終了になるとのことはすでにお伝えしましたので、海外取引所からの購入になりますが、まずはコインチェックなどの国内取引所でなれてからの購入をおすすめしますので、参考までにご覧いただければと思います。
まずはコインチェックに登録
モネロに限らず、コインチェックで仮想通貨の売買をするには登録→本人確認を済ませなければなりません。
全く難しいことではありませんが、運営会社側から本人確認書類を郵送で受け取る必要があるので、完了まで約1週間ぐらいの時間がかかります。
ただ、これは法律でも決められていることなので、他の国内取引所でも同じです。多少面倒ですが、まだの方は一気に終わらせてしまいましょう。
モネロ購入資金を入金
本人確認が完了したら、コインチェックに日本円(購入資金)を入金しましょう。入金方法や時間帯、振り込み日などによって多少前後するでしょうが、だいたい当日~翌日にはコインチェックに反映されていると思います。
ここでの注意点は、必ず余裕のあるお金だけを購入資金にまわすことです。
いくら仮想通貨が注目を集めているといえ、値上がりを見せているといえ、生活費などを切り崩してまでも投資すべきものではありません。
値上がりが大きいということは、それだけ儲けるチャンスもありますが、うらを返せば下がった時のダメージも大きいということです。
必ず計画的に無理のない範囲で投資を行うようにしましょう。
それでは購入!
コインチェックに購入資金が入ってきたら、いよいよモネロを購入していきましょう。
まず、ホーム画面左上のメニューボタン(横棒3本)をタップすると下のような画面が出てきます。

『コイン購入』をタップ
↓

通貨を選択する画面が出てきますので、『Monero』を選択しましょう。
↓

- ビットコインと日本円の残高が表示
- モネロの数量を入力
- 数量に対する購入額が表示
欲しいモネロの数量を入力して(小数点以下も可)、入力枚数に対する合計金額が出てきますので、その金額で問題なければ『購入する』をタップします。
以上でコインチェックでもモネロの購入は終わりです。実際にやってみるとインターネットで何か買い物をする感覚と何ら変わりはありません。
コインチェックは厳密に言うと、『販売所』という形です。これは、コインチェックが価格を決めて売買していますので、利用者は高く購入して安く売却する形になります。
この差額がスプレッドです。1度の購入で済ませるのであればそこまで問題ないかと思いますが、頻繫に売買をしているとこのスプレッドだけで資産が減ってしまうおそれもありますので、手数料やスプレッドをきちんと把握したうえで売買をしていきましょう!
まとめ|モネロの今後について
いかがでしょうか。モネロの特徴はなんといっても匿名性の高さです。匿名性の高さゆえの問題点も考えられますが、匿名性の高さが魅力であることには変わりありません。つまり、今後プラスになるかマイナスになるかは神のみぞ知るといったところでしょう。
それでも、同じく匿名性の高い仮想通貨である『ジーキャッシュ』の技術を「JPモルガン」が採用するなど追い風も吹いています。参考:「JPモルガンがジーキャッシュと連携」
繰り返しますが、今後の動向が気になる仮想通貨の一つであることには変わりありません。
モネロはまだまだ国内の取引所で取り扱いが少ないので、今回は海外取引所『BINANCE(バイナンス)』をおすすめします。国内取引所とは比較にならない圧倒的な取り扱い通貨(なんと100種類以上!)と日本語翻訳さえ使えば問題なく使えると思います。国内取引所に慣れてきた方はBAINANCEへの登録も検討してみましょう。
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