2016年5月24日に公開されたばかりの非常に若い仮想通貨である「Lisk」。
リップルやイーサリアムなどのアルトコインに比べて知名度は低いかもしれませんが、すごい技術力や可能性を秘めています。
今回はそんなLiskがどんな仮想通貨なのかを特徴やメリット・デメリット、将来性などを交えて詳しくお伝えしていきたいと思います。





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Liskの現在価格とチャート

Liskの現在価格(2018年4月25日時点)
Liskの現在価格は以下のようになっています。
Liskの現在価格と特徴(2018年4月時点)
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Liskは公開されて約2年ほどしか経っていませんが、このように数百種類がある仮想通貨の中でも上位に進出してくるほどの力を持ち合わせています。
時価総額に関しても1,268億円と、公開されてからの約2年で急上昇しています。
Liskのチャート・価格推移

〇Liskのチャート・価格推移|2016年5月〜2017年6月

※チャートはCoincheck Tradviewより
Liskは2016年5月に誕生して、しばらくは1LSK=10~20円を推移しています。2017年3月ごろから徐々に価格を上げていきます。これは他の仮想通貨にも当てはまりますが、ビットコインの上場投資信託化が認められなかったことにより、他のアルトコインに流失したことが要因として考えられます。
2017年5月終わりから一気に高騰し始め、6月現在300円と400円の価格を推移しています。公開当初は10~20円だった価格が300~400円となったことから、この1年で価格が20倍程度に上がったということが言えます。
〇Liskのチャート・価格推移|2016年7月〜2018年4月

①2017年8月〜9月頃大きく高騰|リブランディングとアップデートの発表
2017年の8月20日頃から9月にかけてLiskは再度大きく高騰しました。
理由としては、Liskが「リブランディング」「コアアップデート」の発表をし、注目を集めた事に期待値が上がり、価格が推移したようです。
②2017年11月最高騰|ベルリンミートアップに参加、コアアップデートの日程発表
8月〜9月の高騰後に落ち着きを見せていましたが、11月22日にドイツ、ベルリンにて開催されるミートアップにLiskが参加した事により期待値の上昇。
更に注目されていた「Liskコアアップデート1.0.0」の日程が発表されたり、11月17日にLiskの半減期があったりと好材料が重なった事による価格高騰になったと思われます。
③2017年年末〜2018年1月|仮想通貨市場の大高騰
仮想通貨市場全体が大きく年末から年始に大高騰を見せました。
Liskに関して言えば、12月31日にアップデートが行われる予定もあり(延期されましたが)期待度の上昇もあったと思われますが、仮想通貨市場全体のこの大高騰は、仮想通貨というものの認知度の拡大や期待度の上昇から、ユーザーの増加や多くの投資家の参入があったことが大きいと思われます。
更に大手国内取引所ビットフライヤーへの上場から一時的に60%ほどの高騰を見せました。
④2018年1月下旬〜現在|価格の下降推移、安定へ
ビットフライヤーへの上場などの大きい好材料もありましたが「コインチェックNEM流失事件」「USテザー問題」などの仮想通貨市場全体の不安要素が多くあったこの時期はLiskに関しても価格の低下に大きく響きました。


Liskの3つの大きな特徴
Liskは、分散型アプリケーションプラットフォーム(DApps)です。どこからでも業務処理が可能で、イーサリアムの仕組みに似ています。それ以外にもLisk独特の特徴が3つありますのでそちらをご紹介していきましょう。


JavaScriptを開発言語に利用
「JavaScript」という言葉は多くの方が聞いたことがあるでしょう。日常で使われているスマートフォンやパソコン、最新式の家電などありとあらゆる環境で使われています。つまり、世界中にJavaScriptを扱えるエンジニアは多く存在し、多くの人がLiskの開発に参加しやすい環境であると言えるでしょう。

サイドチェーンを使用

ビットコインではブロックチェーンが使われていることはご存知でしょうが、Liskでは、サイドチェーンという技術が用いられています。ブロックチェーンは一本の鎖で一方向に情報を残していくことでコピーや二重取引の防止に努めていました。
しかし、サイドチェーンでは、DAppsにひとつずつブロックチェーンを用意し、その上にコードを書いていくような形になります。これにより、性能や処理速度の向上、さらに過去にさかのぼって修正できるなどの柔軟性も生じます。
またスマートコントラクトなどの拡張も可能で、Liskはサイドチェーン上にスマートコントラクトのシステムを載せることによりメインチェーンの負担軽減と処理速度の向上につなげています。
発行枚数に制限がない
ビットコインには2,100万BTCという枚数制限があります。これ以上のビットコインは採掘できないとことです。これに対して、Liskの発行枚数に制限はありません。通貨を無制限に作り出すことができるということは、通貨の価値を極端に下げてしまうようなインフレを巻き起こすのでは?という心配の声も上がっています。
しかし、Liskには発行枚数は毎年減少していくというルールが決められているので、何かの拍子で突然LSKが大量に発行されるようなことはないでしょう。また、ブロックチェーン技術を利用した民主主義的な通貨ですので、誰か特定の人物の意図によって発行枚数をコントロールできるような状態になる可能性も低いです。
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Liskのメリット・デメリット

- 開発言語はJavaScript
- サイドチェーン技術を使用
- 発行枚数に制限がない
でしたね。では、これらの特徴をもとにLiskにはどのようなメリットやデメリットがあるのかを知っておきましょう!
Liskのメリットとは?
〇柔軟性が高い
お伝えの通り、Liskではサイドチェーン技術を利用していますから、柔軟性が高いところがポイントとして挙げられます。ブロックチェーンでは、本来過去の情報を書き換えることができません。
しかし、サイドチェーンを利用することで過去の情報やバグなどが生じたときに柔軟に対応することができるのです。
〇普及しやすい
Liskでは開発言語にJavaScriptが使われています。ご存知の方も多いでしょうが、JavaScriptは仮想通貨以外の分野でも数多く使われえています。つまり、JavaScriptのエンジニアは世界中にたくさんいるし、既存の商品・サービスとの融合も比較的しやすいと言えます。
さらに、Liskには発行枚数の制限がありませんから、Liskに関連付いた新しいサービスが世界に認められたのであれば、爆発的に普及させることも難しくないのです。
〇承認スピードが速い
Liskにはサイドチェーン技術を利用していることから、承認スピードが非常に速いところもメリットと言えます。ビットコインの承認作業には約10分ほどの時間がかかることに対して、Liskの承認時間はわずか10秒ほどです。
Liskのデメリットとは?
〇承認者が設定できる
サイドチェーンでは、メインのブロックチェーンと独立していますので、開発者が承認者を設定することもできてしまうのです。これによって何が生じるかというと、一部の人間だけでLiskをある程度コントロールすることもできてしまうのです。
本来、仮想通貨の最大の魅力に国などの中央政権が関与しないという部分がありましたが、万が一Liskを誰かがコントロールしてしまう事態になってしまえば、Liskの仮想通貨としての魅力を一気に失うことにも繋がりかねません。
〇インフレのおそれ
発行枚数に制限がないことはたびたびお伝えしていますが、もしも、一部の人によって発行枚数を一気に増やされてしまえば、Liskの価格が極端に下がるインフレになってしまう可能性もないとは言い切れません。
上記でもお伝えしましたが、そもそもルールとして発行枚数を減らすように決められていることや、一部の人間がLiskをコントロールしてしまうと魅力が薄れることは開発者側もわかっていますのでまずそのような事態になることが極めて低いとは考えられますが、他の仮想通貨に比べると、インフレになりえる要素は多いことは事実です。
Liskが買える取引所

このように、他の仮想通貨と比べてみても少し特徴的なLisk。海外では世界最大級の取引所である『Poloniex』が真っ先にLiskに目を付けました。国内では『Coincheck』がLiskを取り扱っています。最近で伸びてきている海外取引所『BINANCE』にも注目です。
bitFlyer(ビットフライヤー)
国内仮想通貨取引所の古参『ビットフライヤー』。それまでは比較的に時価総額も上位に来ている有名どころの仮想通貨をメインに取り扱っていましたが、2018年にLiskを新たに上場させました。
手数料・スプレッドは若干高めで気になるのですが、サイトもアプリも使いやすいので初心者の方におすすめです。
Coincheck(コインチェック)
国内にある仮想通貨取引所『Coincheck』は、抜群の使いやすさが特徴です。株や為替なども含み、はじめて仮想通貨の取引をする方でも簡単に理解しながら売買をすることができるでしょう。
当然、日本語対応もしていますので、はじめて仮想通貨を買うという方は登録しておいて間違いないかと思います。
BINANCE(バイナンス)
2017年7月に開設したばかりの海外取引所ですが、取引量全世界TOP3に常に入るなど非常に勢いがあるBINANCE。取り扱い通貨は圧倒的の100種類以上で仮想通貨の売買になれてきた方におすすめです。
サイトも綺麗に作られており、日本語翻訳を使えば十分に使いこなすことができるでしょう。
Poloniex(ポロニエックス)
世界最大級の仮想通貨取引所『Poloniex』。Coincheckと比較すると、手数料やスプレッドの安さが魅力です。また、取り扱っている仮想通貨の種類も豊富です。しかし残念ながら、日本語未対応なので不慣れな人は苦戦してしまうでしょう。
Coincheckで仮想通貨に慣れはじめて、途中からPoloniexに移行するという方法もアリかと思います。
まとめ|Liskの今後
いかがでしょうか。Liskは、
- 開発言語はJavaScript
- サイドチェーン技術を使用
- 発行枚数に制限がない
この3つが非常に特徴的です。他の仮想通貨とも毛色が違う部分も多いので、非常に可能性を秘めた仮想通貨だとも言えるでしょう。仮想通貨の売買に慣れていない方は、ビットフライヤーから購入してみることもおすすめします。
MicrosoftがLiskのパートナシップに
このように非常に特徴的なLiskにMicrosoftも注目を寄せました。14,000BTCもの投資をするとMicrosoftが公表。これによって多くの人がLiskに注目することになりました。ちなみに、14,000BTCは現在価格で約42億円です。Microsoftの期待の高さがこの金額からもわかりますね。
2018年Liskの価格を左右しそうなイベント・予定
Liskに関する今後好材料になりそうなイベントや予定は以下の通りです。
〇Liskコアアップデート0.0
3月にアルファ版、そして4月10日にLiskコアアップデート1.0.0ベータ版がリリースされ今後正式版がリリースされますので期待できますね。
内容に関してはかなり長くなり、専門的な言葉だらけなので割愛しますが、性能の向上や手数料の改善などの改革という感じで覚えておいて下さい。
〇SDK配布
SDKとはソフトウェア開発キット(Software Development Kit)の略称で、開発元が開発環境を提供するための総合的なツールの事です。
Liskの場合のSDKとはLiskを開発するための開発環境や説明の資料でして、これを2018年の4月より開発者向けに配布するのです。
Liskの技術力や開発のスピードの向上や発展に繋がると考えられますので、期待できますね。
〇分散型取引所
Lisk社のマックス氏は前回のミートアップでも取引所、サーバーに関しても分散させ、顧客の資産がより安全に管理できるようにしたいと発言しておりました。
このLiskがやろうとしている分散型取引所に関して、まだ確かな情報は発信されておりませんが、今後のLiskの動きに期待できる方向性の一つだと言えます。
〇半減期
Liskは2016年5月24日に取引が開始され、毎年11月になると他の通貨でいう半減期を迎えます。(Liskの場合は半減というよりも減少という感じなので少し意味合いが違うのですが、わかりやすく半減とここでは伝えております。フォージング報酬が1LSK減少するのです。)
半減期は毎年設定されており、前回の半減期も上記でご紹介した通り価格上昇が起こっていたり、Lisk以外の通貨に関しても「半減期→価格上昇」という傾向が多く見られていますので期待できますね。
Liskの半減期に関してはhttp://www.liskdelegate.io/で正確な日にちが確認できますので参考にしてみて下さい。
Liskはまだまだ国内の取引所で取り扱いが少ないので、今回は海外取引所『BINANCE(バイナンス)』をおすすめします。国内取引所とは比較にならない圧倒的な取り扱い通貨はなんと100種類以上!日本語翻訳さえ使えば問題なく使えると思います。国内取引所に慣れてきた方はBINANCEへの登録も検討してみましょう。
他の仮想通貨についてもチェックする
Lisk以外の仮想通貨についても解説していっていますので、ご興味ありましたら気になる仮想通貨をチェックしてみてください。