ライトコイン(Litecoin)は、第二のビットコインを目指す目的で開発された仮想通貨です。仕組みもビットコインを基に作られていますので、ビットコインに似ている部分も多々あります。
現在価格(2018.4時点)
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ビットコインが仮想通貨の代表格として有名ですが、このビットコインを基に作られたライトコイン。数ある仮想通貨の中でも時価総額は『ビットコイン』『イーサリアム』『リップル』『ビットコインキャッシュ』『ADA』に次いで第5位に付けています。
今回は、ライトコインの特徴や仕組み、ビットコインの違いとライトコインを手に入れる方法について解説していきたいと思います。
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ライトコインの特徴とビットコインとの違い
それでは、ライトコインとはどのような仮想通貨なのでしょうか。『イーサリアム=契約に使える仮想通貨』『リップル=送金に優れた仮想通貨』というような特徴がありますよね。
ライトコインは簡単に言うと、ビットコインを模範にして作られており、より一般的な使われ方を目的とされた仮想通貨です。
ライトコインの特徴
ここでは、ライトコインを持っているメリットとデメリットを他の仮想通貨となにがちがうのか?などを絡めてわかりやすく解説していきたいと思います。
購入を考えている方に関しては必ず把握しておいた方がいいと思いますので参考にしてみてください。
〇ライトコインの3つの特徴的なメリット

- 承認時間の早さ=決算に向いている
承認時間に関して仮想通貨の代表的なビットコインでは約10分のところ、ライトコインでは約2.5分の設定になっています。
この承認時間の早さによって、日常の買い物などもスムーズになり決算に向いていると言えますね。
- 他の通貨と比べて上限枚数が多い
発行枚数が多いとどうなるか?枚数が多いことによって、市場に出回る枚数が多くなるということです。
仮想通貨市場の今後実際に決済に使われていく流れの中で、問題点の一つとして激しい価格変動(ボラリティの高さ)が世の中では挙げられていますので、市場によく出回るということは一枚あたりの価値はそれほど高くはならないので、価格の安定に繋がりますね。
- マイニング(採掘)難易度が低い
ライトコインはビットコインと違い、やろうと思えば自分で採掘することも可能です。
ただ、あくまでもビットコインより難易度が低いだけなので、一人でやるのは実際難易度が高いのは変わりません。
興味がある方は、プールマイニイングやクラウドマイニングにチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。



〇ライトコインの2つのデメリット
- ブロック生成が早すぎて、、、
先ほど承認スピードが早いから決算に向いているとメリットを書きましたが、
その一方で早すぎるゆえのデメリットも存在します。
承認スピードが早いということは、ブロック生成が早いという事です、したがってマイニングがビットコインに比べ簡単ということです。
つまり、データ改ざんしやすいのでは?というデメリットがあるようです。
今の所実際に改ざんにあったという事案はないのですが、可能性が少なからずあるということです。
- データの巨大化
承認時間が早い事に更に紐付きますが、承認時間が短い(早い)分だけたくさんのブロックが生成され繋がっていく事になります。
その結果データが巨大化してしまう可能性があるのです。

ライトコインとビットコインとの違い


ライトコイン | ビットコイン | |
公開日 | 2011年10月7日 | 2009年1月3日 |
作成者 | チャーリー・リー | サトシ・ナカモト |
アルゴリズム | Script | SHA-256 |
システム | Pow | Pow |
上限枚数 | 8400万枚 | 2100万枚 |
ブロック生成時間 | 2.5分 | 10分 |
現在価格 | 1LTC=15,000円前後 | 1BTC=950,000円前後 |
時価総額 | 約8840億円 | 約16兆2700億円 |
この二つの仮想通貨を比べた時に大きな違いが2点あります。
〇ライトコインには明確な作成者がいる

引用元:「Charlie Lee氏Twitter」
ビットコインの作成者が「サトシ・ナカモト」という人物であるということは聞いたことも多いかと思いますが、これは正確には「サトシ・ナカモト」という謎の人物が作成したビットコインに関する論文が発見され、それに興味をもった人達が分担してコードを書き現在の形まで作り上げていきました。
つまり、「サトシ・ナカモト」が実在するのかも分からないし、どこか特定の企業や団体が発行や運営をしている仮想通貨ではないのです。
一方で、ライトコインには開発者は元GoogleエンジニアのCharlie Lee(チャーリー・リー)氏という明確な作成者がいます。チャーリー・リー氏は実在する人物で元々Googleのエンジニアとして働いており、現在はアメリカの仮想通貨の取引所『Coinbese』でも働いています。
〇ブロック生成時間の早さと発行枚数の多さ
ビットコインの承認作業には約10分間の時間がかかってしまいます。これは、ビットコインの一つのデメリットとしてその後多く誕生する仮想通貨でも改善がされてきました。ライトコインも承認スピードを向上させ、約2.5分という承認スピードが可能になっています。
承認スピードが早くなることにより、決算のスピードも速くなるのでビットコインよりもその点は優れています。
また、発行枚数の上限もビットコインが2,100万枚に対し、ライトコインは8,400万枚と多くなっています。これはビットコインのインフレ率に合わせて設定されており、チャーリー・リー氏が『ビットコインは金、ライトコインは銀』と言っていたように、承認スピードの早さと発行枚数の多さで一般の生活にも普及しやすいように設定していると言えます。


ライトコインのセグウィット導入
さらにライトコインは、ビットコインに先駆けてセグウィットを導入したことも大きな特徴として挙げられます。セグウィット(Segwit)とは、簡単に言うと取引履歴を圧縮することでデータ容量を少なくする処理のことです。
ブロックチェーン技術を利用した仮想通貨では、取引が増えていくことに大して処理が追い付かなくなる問題が懸念されていました。これを『スケーラビリティ問題』と言いますが、セグウィットはこの問題を解決する方法の一つです。
しかし、セグウィットを導入を実施するには、ビットコインで95%、ライトコインでは75%のセグウィット対応のコンピューターをマイナー(採掘者)が装備しなければなりません。コストがかかったり、手数料が安くなるなどのマイナーに対するデメリットも多かったためなかなか実施には至りませんでした。
〇セグウィットの完了と価格変動
2017年の5月11日にライトコインのセグウィットのアクティベート(ライセンス認証)が完了しました。

これによるライトコインの価格変動はというと、なんとセグウィットの確定が目前に迫ってからアクティベートが完了するまでの3週間程度で約4倍にまで高騰したと言えます。ビットコインに先駆けたセグウィット導入には多くの人達に期待されていたと言えるでしょう。
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ライトコインの価格とチャート
それでは、ライトコインには現在どれほどの価値があるのか、価格とチャートについても知っておきましょう。
ライトコインの現在価格
冒頭でもご説明しましたが、ライトコインの現在価格は以下のようになっています。
- 時価総額:第6位
- 時価総額:約8,800億円
- 通貨単位:LTC
- 1LTC=16,000円前後
ライトコインのチャート

そして、ライトコインのチャートはこのようになっています。主な大きな価格変動は以下の3点です。それぞれどのような要因でライトコインの価格影響したのでしょうか。
〇2017年3月下旬|1LTC=約500円→約1,000円
2017年3月までは1LTC=500円未満をずっと推移していましたが、2017年3月下旬に一気に1LTC=1,000円近くにまで高騰します。これは、ビットコインの上場投資信託化が認められなかったことが要因として考えられます。
ビットコインの上場投資信託化が認められなかったことにより、ビットコインから他の仮想通貨へ大きく投資家が移動しました。結果的に第二のビットコインでもあるライトコインにも大きく影響したのでしょう。
〇2017年5月|1LTC=約1,800円→4,000円以上
その後もじわじわと価格を上げていたライトコインですが、2017年5月に再び大きく価格を上昇させます。世界に先駆けて日本が仮想通貨に関する法律を施行したり、大手企業や銀行などとの連携によって、仮想通貨そのものが世の中に認められ始めたことが大きな要因として考えられます。
この時期には遅かれ早かれどの仮想通貨も軒並み価格が高騰していますが、特にライトコインはセグウィットの実施も同時期に行われたとこも大きく影響し、特に目立って価格を上げていきました。
〇2017年6月中旬|1LTC=約3,500円→約5,500円
その後、4,000円前後を上がり下がりを繰り返していたライトコインですが、6月中旬に再び高騰を始めます。これにもビットコインが大きく関与してきます。ご存知の方が多いかもしれませんが、ビットコインのハードフォークへの不安視です。
これにより再び、ビットコインから他の仮想通貨へ流出が始まったり、短期間で様々な出来事が起きている仮想通貨に対する不安視もされてしまいました。もう一点、ヨーロッパ最大級の仮想通貨取引所、Bitstamp(ビットスタンプ)がライトコインを取り扱いを開始し始めたこともライトコイン高騰の要因として考えられます。
〇2017年8月下旬|1LTC=約5,000円→約10,000円
ビットコインの分裂問題が終わった後は、仮想通貨市場全体的に価格を上げていきます。
ライトコインも例外ではなく、8月下旬には1LTC=5,000円だった価格がわずか2週間程度で2倍にまで上昇します。
〇2017年9月上旬|1LTC=約10,000円→約6,000円
1LTC=10,000円を突破したライトコインでしたが、その後すぐに価格が暴落してしまいます。
原因として考えられることは、中国の仮想通貨取引所が全面的に閉鎖されるとの報道がされたからです。
それまでの上がり幅が大きかったことと、中国人のライトコイン保有者が多かったことから、このニュースによる暴落は大きいものでした。
追記:2017年末からのチャートと価格変動の要因

このような大きな動きをしていたライトコインでしたが、2017年の末にはさらに大きな値動きを見せました。
〇2017年12月上旬|1LTC=約11,000円⇢約40,000円
12月に入ってから、ライトコインは約4倍にまで価格を伸ばす高騰を見せました。
高騰の要因として言われていることが、ゲーム配信サービスの「Steam」でライトコイン支払いが可能になったこと、ライトコインの開発者チャーリー・リー氏が海外のニュースメディア「CBNC」に出演したことです。
〇2018年に入り仮想通貨市場全体で下落
その後、12月下旬から新年にかけて価格を落とし始めます。
まずは、価格が高騰し過ぎたことによる反動で下げたことが第一に考えられるでしょう。
さらに年が明けてからは、仮想通貨市場全体的に下げ相場になりました。
要因としてコインチェックのハッキング事件やUSDTのテザー問題がありました。
テザー問題に関しては深く言及がされなかったこともあり、再び市場も価格を上げてき始めましたが、まだまだコインチェックの問題は解決したとは言い切れないですね。
新年早々様々な出来事があった仮想通貨市場。今後どのような動きをしていくのでしょうか。
ライトコインを取り扱っている取引所
ライトコインを実際に購入するとなれば、仮想通貨の取引所を介して購入することが一般的です。こちらでは、ライトコイン取り扱っている仮想通貨をご紹介します。
bitFlyer(ビットフライヤー)
同じく国内取引所として認知度が高いビットフライヤーも2017年7月にライトコインの取り扱いを開始しました。
使い勝手はコインチェックに引けを取らないですし、規模が大きかったりテレビCMを放映しているなどの安心感もありますね。
GMOコイン
ご存知GMOグループが運営する仮想通貨取引所です。大手ながらの安心感は、まだまだ仮想通貨に対しての不安がある方にとっては大きなプラス要素だと思います。
また、こちらも金額を指定しての売買が可能。取引所やアプリの使いやすさもさすが大手といったところですね。
リリースされてからまだ月日が経っていないこともあり、取り扱い通貨はまだまだ主要通貨のみですが、今後通貨の種類が増えていくことにも期待です。
Bitbank(ビットバンク)
ある程度仮想通貨投資や取り引きに慣れてきた方はビットバンクがおすすめです。ビットフライヤーやコインチェックは現状、ライトコインは販売所形式で売買されており、スプレッドが高いのです。
取り引きを繰り返せば繰り返すほどスプレッドも大きくなってくるので、頻繫な取り引きには向いていません。
一方ビットバンクは、ライトコインも指値注文することも可能ですので、手数料を大きく悩まされることなく取り引きができます。
DMM Bitcoin
こちらも大手DMM.comが運営する仮想通貨取引所。ローラさんのCMでご存知の方も多いかと思います。
こちらも大手ながらの安心感と使いやすさが魅力です。
ただ、残念ながらライトコインに関してはレバレッジ取引のみ。通常の現物取引よりもリスクが高くなってきますので、初心者の方にはおすすめできません。
しかし、すでにFXなどでレバレッジ取引の経験がある方は、アルトコインのレバレッジ取引ができる取引所もほとんどないので、挑戦してみても面白いですね。
Coincheck(コインチェック)
日本国内にある仮想通貨の取引所です。圧倒的な使いやすさが特徴で、初めて仮想通貨を購入する方でも簡単に購入までできるかと思います。ライトコイン以外にも多くのアルトコインを取り扱っているところが魅力です。
ライトコインを購入する手順
最後に、実際にライトコインを購入するための手順を簡単に解説していきたいと思います。
実際にやってみればわかるのですが、Amazonなどのインターネット上で買い物をするように簡単に購入することができますので、無理ない範囲内でライトコインの購入を検討してみてください。
それでは、さっそくコインチェックのスマホアプリからライトコインの購入する方法を解説していきます。
まずは登録をすること
コインチェックに限りませんが、仮想通貨を購入するには取引所で本人確認を完了させなくてはなりません。
特に難しいことはないのですが、本人確認用の書面をコインチェック運営会社から郵便で受け取らなくてはならないので、だいたい1週間くらいかかります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
購入資金を入金する
本人確認が完了したらライトコインの購入資金を入金していきましょう。方法や振り込み日時にもよりますが、だいたい当日~翌日くらいにはコインチェック内に反映されると思います。
ここでの注意点は、投資はあくまでも余裕のあるお金で行うということです。
「仮想通貨で大きく儲けた」というような話を聞くと、ついつい無謀な挑戦をしてしまいがちですが、それだけ儲けた人がいるということは、反対に損した人もいるのです。
値動きが大きいからこそ、失敗するリスクも大きいです。入金額は余裕のあるお金で、計画的に入金するようにしましょう。
実際に購入してみる!
それでは、実際にコインチェックからライトコインを購入してみましょう。
まず、コインチェックのアプリを開いてホーム画面左上のメニューボタン(横棒3本)をタップすると、下のような画面が出てくると思います。

『コイン購入』をタップ
↓

通貨の種類を選択する画面が出てきますので、『Litecoin』を選択しましょう。
↓

- ビットコインと日本円の残高が表示
- 欲しいライトコインの数量を入力
- 数量に対する購入額が表示
欲しいライトコインの数量を入力(小数点以下も可能)して、その枚数に対する必要額が表示されます。その金額で問題なければ『購入する』をタップして購入完了です。
いかがでしょうか?かなり簡単ですよね?
コインチェックは厳密に言うと、『販売所』という形です。これは、コインチェックが価格を決めて売買していますので、利用者は高く購入して安く売却する形になります。
この差額がスプレッドです。1度の購入で済ませるのであればそこまで問題ないかと思いますが、頻繫に売買をしているとこのスプレッドだけで資産が減ってしまうおそれもありますので、手数料やスプレッドをきちんと把握したうえで売買をしていきましょう!
まとめ|ライトコインの将来性
いかがでしょうか。ライトコインの特徴を一言で表す『ビットコインが金でライトコインが銀』にあるように、大きくビットコインとの違いがあるわけでもなく、他の仮想通貨のように特定の特徴があるものではありません。
しかし、仮想通貨の世界では現在もビットコインを中心に動いていますので、それが続く限り、ライトコインの価値も維持され続けることは考えられます。
また、発行枚数の多さや承認スピードの早さ、それにセグウィットをいち早く導入したあたりの柔軟性などは今後ビットコインが直面する問題をいち早く解決してくれる仮想通貨として期待が持てます。
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