リップルとは、ブロックチェーン技術を用いた即時性が高く・送金コストが低いという優れた特徴を持つ送金システムです。
よく勘違いされるのですがリップルは送金システムの名称で、そこで使われる通貨がXRPと呼ばれ、仮想通貨取引所ではこのXRPが取り引きされています。
※ただし他の記事とも同様に分かりやすいように「リップル」表記で解説していきたいと思います。
- 時価総額:第3位
- 時価総額:約3兆円
- 通貨単位:XRP
- 1XRP=70円前後
1,000以上もあると言われている仮想通貨の中でも、時価総額で3位にランクインしており、SBIホールディングスや三菱東京UFJ、ビルゲイツ財団などの大手金融機関や企業がリップルの技術に出資や導入をして注目度も非常に高い仮想通貨です。
今回は、そんなリップルの特徴や価格、入手方法や将来性などについて徹底的に解説していきたいと思います。
『ビットバンク』は、現在いくつかある国内の取引所の中でも一番と言っていいほど余計な手数料やスプレッドを支払わずにリップルを購入することができます。また、指値注文をすることもできますので、自分が望む価格での取り引きも可能。リップルを他の取引所(販売所)で売買しようとすると、一度の売買だけでも5%前後のスプレッドがあります。これがほぼゼロになるビットバンクは、特に頻繫に取り引きをする方におすすめです。
リップルとは?リップルの特徴まとめ
最初に、リップルとはどのようなものなのかをきちんと理解しておきましょう。リップルとXRPの基本的な違いと、送金システムであるリップルの特徴についてまとめてみました。
リップルとXRPの正確な違い
冒頭でもお伝えしましたが、リップルとは正確には送金システムのことで、そこで使われている仮想通貨が『XRP』となります。
また、送金システム『リップル』を開発・運用している会社もアメリカにある『リップル社』が行っています。
|
一括りでリップルと呼ばれていて少し紛らわしいですが、このような違いがあるということは頭に入れておきたいところですね。
〇XRPの由来と呼び方
仮想通貨リップルの表記でもある『XRP』がなぜこのような表記になっているのかを知っておくことでその違いも腑に落ちてくるでしょう。
XRPのRPは、リップル(RiPple)のそれぞれ音節の頭文字を取っていることは想像できますが、Xとはなんのことだ?と思われている方も多いでしょう。
ISO4217という国際基準で決められた通貨コードの表記方法では、国際的に使われる通貨には頭に『X』が使われています。これに則った形でXRPも国際的に使われる通貨としてこの表記になっています。
そしてXRPの呼び方は、そのままアルファベットで『エックス・アール・ピー』。ちなみに、日本ではあまり浸透していませんが、XRPのことを愛称として『ザープ』と呼ぶこともあるようです。ちょっとカッコイイですね。
〇XRPのロゴが変更
このようにリップルとXRPは、厳密には違うのですが、その紛らわしさの1つとしてXRPのシンボルマークがありました。

リップルと言うとあの青色の水玉のようなものをイメージしますが、こちらは後述するリップル社のロゴと同じでした。
それが上の図のようなマークに変更になっています。まだ、慣れないですがリップルとXRPは違うということが少し分かりやすくなりましたね。
まだ、一部の取引所では反映されていませんが、このような変更がされていますので、覚えておきましょう。
〇リップルを運用するリップル社の詳細
リップルはビットコインが誕生するきっかけとなるはるか4年前の2004年にカナダのウェブ開発者「Ryan Fugger」が考案した『Ripplepay』が元となっています。初めは仮想通貨と関係ない支払システムとして開発されました。
その後2012年9月に、共同創業者であるChris Larsenが設立したOpen Coin.Incにて開発が引き継がれました。
Open Coin.Incは翌年2013年9月に社名をRipple Lab.Incに変更、更に2015年10月にRipple.Incに変更し現在に至ります。
Ripplle社(リップル社)の会社概要 | |
会社名 | Ripple.Inc |
代表(CEO) | Brad Garlinghouse |
設立 | 2012年9月 |
所在地 | アメリカ合衆国カルフォルニア州 |
HP | https://ripple.com/jp/company/ |
ビットコインはサトシ・ナカモトが公開した論文をもとに、それに興味を持った人達がそれぞれコードを分担して作り上げていきました。ですので、特定の企業や人物が作ったものではないのです(サトシ・ナカモトも実在する人物なのか分かりません)。
特定の人物や機関にコントロールされないことはビットコインの魅力でもありますが、反面不安視する声もぬぐえませんし、去年のハードフォーク続きでマイナー達の政治的な側面を見せられています。
その点、リップルはリップル社によって運営されています。何かあったときに企業として尽力を尽くしてくれることは一つの安心材料とも言えるでしょう。
参考サイト【リップル公式ホームページ】
送金システム『リップル』の3つの特徴
リップルの特徴を簡単に言うと、「様々な通貨での送金を仮想通貨でできるようにする支払システム」です。手数料やコストを大幅に下がることができるため、各銀行からも注目を集めました。
日本円やUSドルへの送金もリップルを介して行うことが可能になるのです。
これらのリップル社が運営する送金システムを「RTXP(リップル・トランザクション・プロコトル)」と呼び、このシステムはILP(通貨間の壁を取り払う事を可能にしたシステム)とXRP Ledger(決済を早く・安くすることを可能としたシステム)が合わさって作られています。
以下でわかりやすく解説していきましょう。
〇ILP|通貨の違い・壁を解消し安全な送金を可能に

ILP(インターレジャープロコトル)とは「通貨と通貨、言い換えれば決済手段と決済手段を繋げるシステム」の事です。
例として、「海外通販などの支払いがドル払いで買うことができなかった」「お店のお会計をアメックスで支払おうとしたら対応していなかった」などの不便な経験がみなさんあると思います。
このような通貨に違いや決済方法の違いによる不便を解消しよう。というのがリップル社が使用しているILP(インターレジャープロコトル)というシステムになります。
〇XRP Ledger|送金を早く・手数料を安くすることを可能に

ビットコインでは、送金に時間がかかるところが問題点として挙げられています。資産の保有と意味では問題ないかもしれませんが、実用性があるとは言えなかったのです。
更には既存の金融システムでは国際送金しようとすると送金反映されるのに数日間、手数料も数千円かかります。
しかし、リップルは送金までわずか3秒。日常的な決済方法から送金までリップルが代わって行ってくれます。手数料に関してはわずか数十円です。
このリップル社の技術は最近では大手の国際銀行などの送金に利用を検討していたり、アメックスがリップルの技術を導入するなど、クレジットカード会社も注目しています。
更にリップルの公式Twitterで他の仮想通貨との比較がツイートされていました。
大量の送金を処理するユースケースにおいては、他の通貨とは比べ物にないパフォーマンスを提供します#XRPtheStandard #undisputed pic.twitter.com/5YAzvLTJBj
— Ripple (@Ripple) 2017年12月22日
リップル公式のTwitterによればXRPは他の通貨に対し、圧倒的な送金スピードとコストの安さを実現しています。
送金手段としてのこの大きな価値は、個人の利用ももちろんですが企業などの今までの送金に関しても大きい革命になるかもしれません。
〇高いスケーラビリティ|普及が進んでも十分に耐えられるだけの容量

こちらもビットコインでは『スケーラビリティ問題』などが懸念され、ハードフォークの話も度々出ていますが、リップルは非常に高いスケーラビリティを誇ります。
スケーラブルとは何かというと、簡単に言えば容量や柔軟性のようなもので、利用者が増えても問題なく送金を行える規模です。
スケーラビリティが高いことで、リップルの一般的な使われ方が増えていってもビットコインのように容量が足りず、送金詰まりやハードフォークを実施せずとも問題なく対応できることになります。
リップルの将来性と価格予想
このように送金システムとして、大きなポテンシャルを秘めたリップル。注目をするのは投資家たちだけではなく、大手企業や銀行などからも期待され提携や技術採用がされています。
こちらではリップルの将来性とその高いポテンシャルから将来の価格を予想している機関がいくつかありましたので、代表的なものをいくつかご紹介していきたいと思います。
リップル(XRP)のロックアップで通貨価値も高まる
リップル社によるリップルのロックアップのニュースは、リップルの通貨としての価値も高める要因となりました。リップルはすでに1,000億XRPが発行済みで、そのうち約600億XRPをリップル社保有しています。
その中の約550億XRPを一定期間凍結(売却しない)と発表したのです。これによって、市場にリップルが出回って一気に価値が低下するインフレの状況を防ぐ効果があるのです。その後2017年末以降は、毎月約10億XRPずつ放出する予定とも発表していますが、それでもリップルの価格維持のためのプラス要素と考えられるでしょう。
後にチャートと共にロックアップに関してのXRPの動向に関してもご説明します。
更にリップルのロックアップに関して詳しく知りたい方は下記添付の関連記事をあわせてご覧ください。
多くの企業や銀行が注目

画像引用元「ripple HP」
リップルのシステムにはすでに多くの銀行や企業が採用・出資をしています。チャートの部分でもお伝えしますが、各国のメガバンクがすでにリップルの技術を採用しています。日本で言えば三菱東京UFJ銀行が2018年からのリップルの技術を採用することを発表したことは大きなニュースとなりました。
さらに、金融機関最大手でもあるSBIグループもリップルとの連携を進めています(SBI Ripple Asia)。これによって、日本のみならずアジアの様々な銀行がリップルの技術を取り入れていくことが考えられます。
リップルと大手企業などとの連携の話は定期的に出てきており、最近ではビルゲイツ財団やアメックスとの連携も報じられました。
また、過去にはリップルにGoogleが出資した話も有名ですね。
2018年に入ってからは1月にMoneyGram(マーネーグラム)、2月にはUAE Exchange(UAEエクスチェンジ)とWestern Union(ウエスタンユニオン)などの国際送金会社との提携を発表しました。
これほどに国際的な企業や銀行との提携や注目を集めていると言うことは、いかにリップルの技術が画期的なのかを物語っていますね。
〇番外編|熱狂的なリップルを支持者も多く存在
このような優れた技術を持ったリップルを支持されている方も多くいます。代表的なTwitterアカウントをご紹介しますので、参考にフォローしてみてはいかがでしょうか。
▼与沢翼さん
「秒速で億を稼ぐ男」などでなにかと話題の与沢翼さん。アパレルやアフィリエイト広告をはじめ、不動産投資や仮想通貨投資なども幅広く活動されていますが、そんな与沢翼さんも熱狂的なリップル支持者です。
本人のTwitterにて
俺は、今日からリップルの宣教師になる。来る日も来る日も布教するぞ。きもい、あおりと言われても布教するぞ。値動きがあるときにいわなきゃあかん。ファンダメンタルズを伝えることが重要。仮想通貨もやがて実態経済に即したものになるから。
— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) 2017年12月14日
本人が唯一フォローしているのもリップルの公式アカウントのみです。

影響力の大きい方がリップルをこれだけ支持しているという事で、少なからず興味を持った人も多いと思います。
その他にも多数の熱狂的なリップル信者がいます。
▼100億円PLAYER《絆》IYRK会長
よくツイッターで「いくで。やるで。リップル買い増しや」というのを見かけませんか?それがこの方IYRK会長(いくで。やるで。リップル買い増しや会長)で、主にリップルの情報などを詳しく発信しています。
【100億円PLAYER《絆》降臨】
『わしの目標はXRP2018年末20ドルや』
『わしが目指すはXRP世界の基軸通貨や』
『わしが仮想通貨投資家の絆の基軸や』
『わしらが最終最強勝ち組や。いくで。やるで。全通貨買い増しや』
IYRK《絆》わしのホームページや。みてみや↓https://t.co/xFjXKxgMzk#定期更新 pic.twitter.com/bwv3bLSaE9
— 100億円PLAYER《絆》IYRK会長 (@100OKUENPLAYER) 2018年2月17日
発信情報もかなり専門的で深いことも多いので、リップルの情報や出来事などを知りたい方は是非見てみてください。
他にもリップルは日本では他の通貨よりも熱狂的な支持者が多いように感じます。客観的に考えても、それだけ魅力的な通貨と受け取れますね。
リップル(XRP)の価格予想まとめ
こちらでは、有名な機関やサイトが予想したリップルの価格についていくつかご紹介していきたいと思います。
いくら有名機関とは言え、あくまでも予想であることを忘れずに参考程度にとどめておいて下さい。
〇Nasdaq(ナスダック)の価格予想
あの世界最大のベンチャー向け株式市場のナスダックがリップルの価格予想をしています。2017年9月末にされた予想の内容は、
|
でした。
1ドルはすでに2017年中に到達しましたね。さらに年末の高騰では1XRP=400円も到達しましたので、数年で5ドルという価格も十分考えられますね。
参考:「Nasdaq」
〇Investing prの価格予想
仮想通貨以外でも様々な投資情報を配信するサイトInvesting prでもリップルの価格予想がされています。
予想の内容は、
|
です。
ナスダックに比べるとかなり強気ですが、コインベース上場(アメリカ大手仮想通貨取引所)が実現したらということが前提としてあります。
しかし、このコインベース上場の噂は年明けに公式ブログで否定されました。
ビットコインキャッシュ上場時に内部の人物が情報をリークしたのではないかということでゴタゴタしたところもありましたので、その事が落ち着くまではしばらく新規上場は控えるだろうという見方もされています。
参考:「Investing pr」
〇ウェブボットでの価格予想
ウェブボットとは、インターネット上にある様々な書き込みを基に今後の株価やさらには出来事などを予測するプログラムで、去年から仮想通貨の予想でも注目されています。
ウェブボットでのリップルに関する予想については
|
とあります。
5月の高騰に関しては、5月28日の執筆時点でまだ起きていませんが、年内3ドル予想は他の予想に近いものになっていますね。
『ビットバンク』は、現在いくつかある国内の取引所の中でも一番と言っていいほど余計な手数料やスプレッドを支払わずにリップルを購入することができます。また、指値注文をすることもできますので、自分が望む価格での取り引きも可能。リップルを他の取引所(販売所)で売買しようとすると、一度の売買だけでも5%前後のスプレッドがあります。これがほぼゼロになるビットバンクは、特に頻繫に取り引きをする方におすすめです。
リップル(XRP)の価格とチャート
それでは、リップルの価格とチャートについて知っておきましょう。
リップル(XRP)の現在価格
冒頭でもすでにご説明しましたが、リップルの価格や時価総額は以下のようになっています。
- 時価総額:第3位
- 時価総額:約3兆円
- 通貨単位:XRP
- 1XRP=70円前後
1,000種類以上ある仮想通貨の中でも第3位にランクインしている仮想通貨がリップルです。ちなみに時価総額1位のご存知ビットコインは約16兆円。第2位のイーサリアムは約6兆円です。
時価総額が全てではありませんが、時価総額が高いということはそれだけ世の中に高い価値として出回っていて、世間からも受け入れられているとも考えられますね。
2017年末〜2018年3月のリップル(XRP)のチャートと価格変動の要因

〇①2017年12月上旬|1XRP20円→100円台へ大高騰
12月8日SBIホールディングスの子会社SBIリップルアジアを中心とした内外為替一元化コンソーシアムにて、リップル社の技術を利用した、日韓の国際送金の実験を2018年1月31日まで行うという内容の発表がありました。
これまで大きな発表があっても、あまり動きがなかったのですが、日経新聞などにもこの日韓送金の記事が掲載されたりと大きくリップル・XRPの知名度のアップにつながり、将来性や実用性の高さから高騰に繋がったと見られています。
〇②2017年12月下旬〜2018年1月上旬|1XRP100円→400円台へ大高騰
この短期間に更にほぼ倍まで金額をはね上げたリップル(XRP)ですが、様々なリップルに関する噂や出来事が高騰に関連していると見られます。
▼リップルCEO「CNBC・ブルームバーグ」に生出演
アメリカ時間で12月27日リップル社のCEO のBrad Garlinghouseがアメリカのニュース専門である放送局「CNBC」と経済ニュースなどの放送をしている「ブルームバーグ」の生放送に出演し、大々的にテレビという大きなメディアに取り上げられました。これは大きな知名度や関心の高まりに繋がったと思われます。
▼「XRPがコインベースに上場する」という噂
こちらも有名な噂だと思いますが、アメリカのサンフランシスコに拠点を構えるユーザー数1,300万人以上の大きな海外取引所であるコインベースにXRPが上場するという噂が大きく取り上げられました。※後に公式ブログで否定されました。
同時期(2017年12月20日)にビットコインキャッシュのコインベース上場による大高騰もあったので世界的な注目も高かったですね。
▼公式Twitterで国際送金ランキング上位5企業のうち3企業との提携を告知
3 of the top 5 global money transfer companies plan to use XRP in payment flows in 2018. Even more in the pipeline. https://t.co/5JOlxe20Ur
— Ripple (@Ripple) 2018年1月5日
プロモーションや告知でのPRが上手いリップルですが、2018年1月5日に公式Twitterにて国際送金におけるランキング上位5企業のうち3企業との提携をする事の告知ツイートがありました。

このツイートも様々な噂を呼び、AmazonやairBNBとの提携か!?などネットで騒然となりました。
このような出来事や噂、更には仮想通貨全体の認知度や関心の高まりも重なり、2017年の年末〜2018年1月の上旬にかけて今までで一番の大高騰を引き起こしたとみられます。
〇③2018年1月中旬〜2月|1XRP400円台→100円台へ下落
この時期に大きく流れが変わりました。理由としては以下の4つの出来事が主に大きかったのではないかとみられています。
▼1月16日韓国の仮想通貨の規制
2018年1月16日に韓国で仮想通貨の規制が行われました。昨年9月に行われた中国の規制の際にも、「中国規制=中国人のユーザーが多く仮想通貨から離脱→ユーザーが減り、下落する」と考える人の多さなのか、仮想通貨全体で大きな下落ムードになったことがありましたが、今回の韓国の規制に関しても同じような流れで下落したことが予想されます。
しかし過去の規制は完全な禁止ではなく、ルールを定める事や見直すというところが大きいようです。簡単に説明すると、偽名でやっているユーザーや未成年で登録している人以外は基本的にはそのまま取引が可能で、日本では既に当たり前のようにやっている身元確認などの規制を、韓国はやろうとしてるだけなんです。
▼「コインベースでのXRP上場の噂」が公式に否定された
コインベースは公式ブログにてXRPの上場があるのではないか?という噂を否定しました。更に高騰するのか?という期待からの否定なので、上場を見越して買い増ししていた方の売却理由などにも繋がりますね。
▼国内大手取引所コインチェックからネムが580億円分流出
記憶にも新しい事件ですが、流失事件の今まで一番大きかったマウントゴックス事件(事件当時470億円相当)をはるかに上回る事件が起こりました。
リップルには直接的な被害はありませんが、コインチェックユーザーの資産凍結や、仮想通貨全体のイメージダウンや信頼性の低下に繋がり、ユーザーの離脱は多くあったと考えられます。
▼USテザー問題
一月末に仮想通貨のUSテザーに関する疑惑が大きく取り上げられました。
簡単に説明すると、USテザーというアメリカの会社が独自発行している通貨が「USテザー」というもので、
法定通貨である「米ドル」の価格に連動していることを謳っていて、法定通貨並みの安定感があるという触れ込みでした。
投資家達はドルなどの国家の法定通貨で仮想通貨を購入する事に規制が入りやすいことから自国の法定通貨から→テザーを購入→仮想通貨を購入するなど、テザーが仮想通貨と違い「国家通貨と同じ価値」という根拠に規制をくぐり抜ける手段としても使われていたようです。中国などの仮想通貨の規制されている国でも便利に使われていました。
そんなUSテザーですが、発行額に相当する米ドルを保有していないのではないか?という疑惑で、この疑惑が本当だとなると信頼性が崩れ仮想通貨全体の市場崩壊にも繋がるという問題が起こります。
この不安や不信感から相場に大きく影響を与えたとみられています。
これらの出来事が重なり、リップル社のXRPだけでなく仮想通貨市場全体に大きく下落の流れを作ったとされています。
リップル(XRP)のチャートと価格変動の要因|2017年

2017年のリップルのチャートは上のようになっています。もともと1XRP=0.8円程度の1円未満で推移していましたが、2017年4月上旬、5月上旬、5月中旬にそれぞれ高騰していることが分かりますね。
その後は20円台に落ち着き、2~30円を行ったり来たりといった感じです。
それぞれどのような要因でリップルの価格が上がったのかを見ていきましょう。
〇①2017年4月上旬|1XRP=約0.8円→約8円
2017年4月3日。それまでずっと1XRP=1円未満だったリップルが突如として10倍近く価格が上がる出来事が起きました。これは『リップル8円事件』とまで呼ばれ、なぜかTシャツまで販売(https://steers.jp/c/Ripplebubble)されていました。笑
昔からリップルに投資していた人たち(リップラー)は、リップルの画期的なシステムが今後世界中の銀行に導入されるようになれば、価格も天文学的な数字にまで上がると考えており『リップル 月と化す』とまで言われていました。
今回の高騰の大きな要因は、三菱東京UFJ銀行などが、銀行間の送金技術にリップルを採用すると発表したことが考えられます。月と化すまではいかなくてもリップルのポテンシャルを世に知らしめた出来事だったと言えます。
〇②2017年5月上旬|1XRP=約3.5円→約25円
8円事件以降いったん1XPR=4円前後にまで下がりますが、5月に入り再び価格が上昇します。一気に1XRP=25円を突破します。
リップルのシステムが注目され、数々のプラス要素が重なったことが高騰の理由だと言えますが、その中でも特にスペイン№2の銀行『BBVA』がリップルを使った送金に成功したというニュースは、実用性も実証された大きなニュースでした。
参考:BBVA runs live funds transfers over Ripple
〇③2017年5月中旬|1XRP=約25円→最大約50円
その後もリップルの勢いは止まらず、一時期1XRP=50円を超える高騰を見せます。これは、もともと(1ヵ月前)の1XRP=約0.8円時代と比べると、なんと60倍以上の値上がりです。仮に100万円分のリップルを持っていたとすれば、6,000万円になっていたということですからね。
確かに、2017年4月5月は他の仮想通貨も大きく値上がりを見せましたが、リップルの上がり幅は他の仮想通貨を凌駕するものでした。
|
とにかく、多くのプラス要素が次々と重なりリップルの価格に影響します。リップルの送金スピードがクレジットカードと変わらないというニュースもありました。2017年7月現在、価格は徐々に下がってしまい、再び1XRP=20円台に落ち着きましたが、それでもリップルの可能性を見せつけた2017年上半期だったと言えるでしょう。
参考:Ripple Network Transaction Throughput Matches Visa’s
〇④2017年5月下旬以降|徐々に右肩下がり
1XRP=50円を記録したリップルでしたが、その後徐々に価格は右肩下がりになってしまいます。
この間に特段目立った悪いニュースがあったわけでもなく、定期的にほかの金融機関などとの連携などのニュースは出ていましたが、一気に価格が高騰してしまった際の反動だとも受け取れます。
しばらくの間1XRP=15~25円程度を推移します。
〇⑤2017年8月中旬|1XRP=約17円→最大約33円
しばらく価格が伸び悩んでいたリップルでしたが、8月中旬に一気に価格が高騰します。
目立ったニュースはありませんでしたが、リップルの公式ツイッターで謎のカウントダウンが行われ、それに期待した人たちが買いに走ったことが考えられます。
結果として、このカウントダウンは後に行われたカンファレンス(国際会議)『SWELL』へのカウントダウンでした。
〇⑥2017年9月下旬|1XRP=約20円→最大約30円
SWELL直前になり参加者などが徐々に決まってきたところで、SWELLへの期待で再び価格を上げました。
〇⑦2017年10月下旬以降|1XRP=約20円台を推移
10月中旬にSWELLが行われたり、11月に入ってもアメックスとの連携などの好素材のニュースがいくつか出てきましたが、以前のような価格高騰は見せずに1XRP=20~30円台を推移します。
以前のような激しい値動きは少なくなってきてある程度価格が落ち着いたようにも受け取れますが、リップルのポテンシャルは非常に高く、今後の価格上昇に期待して長期保有をしている方も多い印象を受けます。
『ビットバンク』は、現在いくつかある国内の取引所の中でも一番と言っていいほど余計な手数料やスプレッドを支払わずにリップルを購入することができます。また、指値注文をすることもできますので、自分が望む価格での取り引きも可能。リップルを他の取引所(販売所)で売買しようとすると、一度の売買だけでも5%前後のスプレッドがあります。これがほぼゼロになるビットバンクは、特に頻繫に取り引きをする方におすすめです。
リップル(XRP)を購入できる取引所

それでは、実際にリップルを手に入れたいと思っている方も多いでしょうが、個人の方がリップルを手に入れるには仮想通貨の取引所で購入することが一般的です。
リップルは仮想通貨の中でも人気・注目度も高いコインではありますが、まだまだ日本国内でも取り扱っている取引所は少ないようです。
今後SBIなどが取り扱いを開始するという話は出ていますが、11月現在でリップルの購入できる国内取引所4つをご紹介していきたいと思います。
ご自身の投資経験値やリップルの保有方法(長期保有かトレードメインか)に応じて適した取引所を選んでいきましょう。
GMOコイン
大手GMOグループが運営する仮想通貨取引所です。大手ならではの安心感とFX界での実績もあるツールの使いやすさは他の取引所を一歩リードしていますね。
手数料やスプレッドも固定で分かりやすいので初心者の方にもおすすめの取引所です。
Bitbank(ビットバンク)
リップル以外にも「ビットコイン」「イーサリアム」「ライトコイン」などの主要な仮想通貨が購入できます。
使い勝手も申し分なく、何より良い思うところは手数料の安さです。頻繫に取り引きをするようであれば、ビットバンクの利用から検討してみましょう。
反対に全くの初心者であれば購入方法が少し難しく感じるかもしれませんので、コインチェックやGMOコインで慣れてから後々ビットバンクへ移行するという方法もありです。
Bittrade(ビットトレード)
ビットトレードはビットバンクと同じシステムを利用していますので、取り扱い通貨も取引所の操作方法もビットバンクとほぼ同じです。
ビットバンクでも十分なのですが、ビットトレードでもOKです。
Coincheck(コインチェック)
リップルのみならず、様々な仮想通貨を取り扱う人気の取引所です。使いやすさも抜群で、初めて仮想通貨を購入する方も難なく扱うことができるかと思います。仮想通貨に少しでも興味があるのであれば、登録しておくことをおすすめします。
懸念点はアルトコインの売買差額が大きいところ。頻繫に取り引きを行おうとしている方は、その差額だけでマイナスになりかねませんのでほかの取引所も検討してください。
登録のしかたは「コインチェックの登録方法と登録後にやっておく3つのリスト」をご覧ください。下のボタンから簡単に登録することができます。
リップル(XRP)の購入方法
最後に、実際にリップルを購入したいという場合は取引所から購入していきます。こちらでは初心者の方でも分かりやすいコインチェックのスマホアプリでリップルを購入していく方法を解説していきます。
まずはコインチェックに登録!
リップルに限りませんが、仮想通貨を購入するにあたって取引所に対して本人確認を完了させなければなりません。
特に難しいということはありませんが、本人確認を完了させるにあたって、郵送で書類を受け取る必要があるためおおよそ1週間くらいの時間はかかってしまいます。
登録がまだという方は、早めに準備をしておきましょう。本人確認の方法については以下をご覧ください。
購入資金を入金する
本人確認が完了したら、リップルを買うための資金をコインチェックに入金していきましょう。
こちらも銀行振込のような方法で難しいことはありません。
注意すべき点は入金手数料が発生することと、入金日時によってはコインチェックに反映されるのに多少の時間がかかってしまうことです。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
スマホから購入してみる!
購入資金が入金されたのであれば、いよいよリップルを購入していきましょう。
とは言ってもこちらもやり方は簡単で、慣れてしまえばインターネットで日用品などを購入するような感覚でできます(とはいえ高額な投資をするさいは計画的かつ慎重になってくださいね)。
コインチェックのスマホアプリを開いて左上のメニューボタン(横棒3本)をタップすると下の画面が出てきます。

『コイン購入』をタップする。
↓

上のような通貨選択画面になりますので『Ripple』を選択。
↓

※過去画像の使いまわしなので価格が少し安くなっています。
- ビットコインと日本円の残高が表示
- 欲しいリップルの枚数を入力
- 枚数に対する購入金額が表示
欲しいリップルの数を入力すると、それに対する必要金額が表示されますので、そちらで問題なければ『購入する』で購入を完了させます。
どうでしょうか?簡単そうですよね?
コインチェックは厳密に言うと、『販売所』という形です。これは、コインチェックが価格を決めて売買していますので、利用者は高く購入して安く売却する形になります。
この差額がスプレッドです。1度の購入で済ませるのであればそこまで問題ないかと思いますが、頻繫に売買をしているとこのスプレッドだけで資産が減ってしまうおそれもありますので、手数料やスプレッドをきちんと把握したうえで売買をしていきましょう!
まとめ
いかがでしょうか。リップルは実用性と機能性を兼ね備えたビットコインやイーサリアムをも凌駕する可能性を秘めた仮想通貨です。今後も世界各国の銀行や企業から協力を得られて、どんどん実用されていくことを期待していきます。
また、ロックアップなどがされたこともあり、投資対象としても注目していきたいと思います。
『ビットバンク』は、現在いくつかある国内の取引所の中でも一番と言っていいほど余計な手数料やスプレッドを支払わずにリップルを購入することができます。また、指値注文をすることもできますので、自分が望む価格での取り引きも可能。リップルを他の取引所(販売所)で売買しようとすると、一度の売買だけでも5%前後のスプレッドがあります。これがほぼゼロになるビットバンクは、特に頻繫に取り引きをする方におすすめです。
他の仮想通貨も調べる
ビットコイン | イーサリアム | ビットコインキャッシュ |
DASH | ライトコイン | NEM |
イーサリアムクラシック | モネロ | ジーキャッシュ |
ファクトム | オーガー | LISK |
[…] 仮想通貨リップル(Ripple)の価格・特徴・将来性を徹底解説 […]