イーサリアム(Ethereum)を徹底解説|チャートと特徴と将来性

イーサリアム(Ethereum)とは、契約の履歴などを自動化などすることができる仮想通貨で、数ある仮想通貨の中でもビットコインに次ぐ時価総額を誇ります。

正確にはイーサリアム(Ethereum)そのものは仮想通貨の名称ではなく、イーサリアムのプロジェクトの中で使われている通貨をイーサー(ether(ETH))と呼びます(しかし一般的にはイーサリアムと呼ばれているため、本記事でもイーサリアムと呼びます)。

イーサリアムの価格と特徴(2017年8月時点)

  • 時価総額:第2位
  • 時価総額:約3兆1,942億円
  • 通貨単位:ETH
  • 1ETH=33,000円前後

参考:「CryptoCurrency Market Capitalizations

今回は、そのようなイーサリアムの特徴や今までの価格推移、将来性などについてご説明していきたいと思います。

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イーサリアムの価格とチャート

まずは、イーサリアムの現在価格とこれまでの価格推移について知っておきましょう。

イーサリアムの価格

冒頭ですでにご説明しておりますが、イーサリアムの現在価格は以下のようになっています。(7月現在大きく価格を下げていますので、数か月後には大きく変わっているかと思われます→8月には約40%増の1ETH=33,000円程度にまで上がりました)。

イーサリアムの価格と特徴(2017年8月時点)

  • 時価総額:第2位
  • 時価総額:約3兆1,942億円
  • 通貨単位:ETH
  • 1ETH=33,000円前後

参考:「CryptoCurrency Market Capitalizations

お伝えのように、仮想通貨を代表するビットコインが約6兆円規模の時価総額に対して、イーサリアムは約3兆円ほどです。仮想通貨=ビットコインのイメージが強いのですが、時価総額での規模を考えるとイーサリアムも代表的な仮想通貨として言うことができます。

イーサリアムのチャート

上の図は2,016年10月以降のイーサリアムのチャートです。2016年代は1ETH=1,000円台を推移していたのですが、2017年に入ってイーサリアムの価格が大きく変動し始めます。

2017年前半でイーサリアムの価格が大幅に動いた個所が4か所在りますので、価格変動の要因も併せてご説明していきたいと思います。

①2017年3月中旬|1ETH=約1,000円→約5,000円

2017年の3月中旬にイーサリアムの価格が一気に5倍程度高騰しました。この高騰の要因として考えられるものが2つあります。1つは、イーサリアム同盟の『エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)』設立です。

この同盟には、JPモルガンやマイクロソフト、インテルなどの誰もが知っているような大企業が参加しています。参加企業が「イーサリアムが使えるコンピューターシステムを作っていこう」という目的の元作られた同盟ですので、イーサリアムが注目され価格に影響することも当然ですね。参考:EEA公式サイト

もう1点が、同時期にビットコインの上場投資信託化が認められなかったという出来事があります。それまで、ビットコインに投資していた投資家たちが、これを受けて他の仮想通貨へ流れていったことがイーサリアム価格高騰に勢いを付けました。

②2017年4月末|1ETH=約5,500円→10,000円突破

4月に入って1ETH=5,000円台を推移していたイーサリアムでしたが、4月末に再び価格が倍にまで高騰しました。これは、3月にビットコインが否決となった、上場投資信託化をイーサリアムも行うと表明したことが要因として考えられます。

イーサリアムの価格は徐々に上がってきており、投資家からの注目も高まっています。ビットコインで否決されたことを教訓に再び上場審査を開始し、果敢に挑戦していく姿に多くの投資家が期待を寄せたのだと考えられます。

③2017年5月下旬|1ETH=約10,000円→約2~30,000円

1ETH=1万円を突破したイーサリアムは、その勢いが留まることのないまま、5月下旬にはさらに価格を2~3倍にまで引き上げます。上記でご紹介した「EEA」にトヨタやサムスンなどのアジア大手企業が参加したことが要因として考えられます。

特に韓国では、イーサリアムはビットコイン以上に支持を集めている仮想通貨になるため、トヨタやサムスンがEEAに参加したことは大きなニュースとなりました。

④2017年6月中旬以降|1ETH=5万円目前からの下落

その後も順調に価格を伸ばして言っていたイーサリアム。6月中旬には1EHT=約5万円にまで迫りますが、そこから下落をし始めます。7月16日現在、ついに1ETH=2万円を下回りました。

下落の要因としてはICO多発によるスケラービリティ問題とビットコインの分裂問題。この2つです。ICOとは、簡単に言うとIPO(上場未公開株) の仮想通貨版(公開されていない独自のトークン)のことで、イーサリアムはイーサリアムのプロジェクトを使いICOを発行して資金を集めていました。

それによって価格も上昇していたのですが、予想以上に注目と資金が集まったため、イーサリアムの処理が追い付かなくなってしまう問題が生じたのです。これがスケラービリティ問題です。

直近にライトコインがセグウィット導入によりスケラービリティ問題を解決させましたが、マイナス要素であることには違いありません。

もう一つの問題である、ビットコインの分裂問題も深刻です。イサーサリアムも過去にハードフォークをしてイーサリアムクラシックと分裂しましたが、ビットコインも同じく分裂問題を抱えてしまったのです。

しかも、厄介なことにイーサリアムの分裂問題はハッキングによる外的要因もありましたが、ビットコインの場合、ビットコインの構造そのものが問題視されているのです。8月1日に結果が出ると言われていますが、ビットコインの分裂問題によって仮想通貨そのものに賛同できない人も増えてしまいました。

ビットコインやイーサリアムだけではありません。この時期には多くの仮想通貨が軒並み価格を下げていってしまいます。

イーサリアムのチャートが見やすいサイトとチャートの見方まとめ

2017.08.11

イーサリアムの誕生と特徴

このように、山あり谷ありで非常にボラリティが大きいイーサリアム。7月現在下落を続けており、不安視している方も多いでしょうが、著者はイーサリアムの本質的な素晴らしさに期待して今後も保有をし続けたいと考えています。

今までご説明してきた、目の前の価格変動とは別に、イーサリアムの本質的な性質についてこちらの項目ではご説明していきたいと思います。

イーサリアムの誕生

イーサリアムの誕生は、2013年のことです。Vitalik Buterinというロシア人により考案されました。Vitalik Buterinはなんと当時若干19歳。イーサリアムの価格が高騰し、様々な企業から注目を集めた2017年現在でもまだまだ23歳だから驚きです。


Vitalik Buterin本人によるイーサリアムのプレゼン。もう、天才としか言いようがありません…。2017年6月にはロシアのプーチン大統領とも面談しています。

イーサリアムは、2014年7月に販売が開始され、2015年になると日本の取引所でも取り扱いが開始され始めました。イーサリアムの取引所は後述しますが、現在ビットコインに次ぐ仮想通貨として、世界中数々の仮想通貨取引所で購入することが可能です。

イーサリアムの特徴とビットコインとの違い

イーサリアムは若干19歳の人物によって考案され、開発されて行きましたが、どのような点が優れているのでしょうか。こちらでは分かりやすいように、ビットコインと比較しながらイーサリアムの特徴について触れていきたいと思います。

イーサリアムはアプリケーション作成用のプラットフォーム

イーサリアムとビットコインの大きな違いを一点挙げると、ビットコインが決算システムとして主な働きをすることに対して、イーサリアムはアプリケーション作成を主にするプラットフォームです。

これはどういうことかと言うと、イーサリアムのブロックチェーンが非常に柔軟に作られているため、様々なアプリケーションに対応することができるのです。

そして、イーサリアムのブロックチェーンで作られたアプリケーションを稼働するときに必要になるものが冒頭でもご説明した「イーサー(ETH)」です。アプリケーションを動かすための燃料のような役割を果たすので、「ガス」をも呼ばれます。

実際に物体として存在する燃料のように、需要が上がれば燃料の価格も上がります。つまり、イーサリアムの仕組みを取り入れたアプリケーションが世の中に増えていくほどETHの価格も上昇していくということです。

スマートコントラクトとは?

イーサリアムのことを語る上で『スマートコントラクト』という言葉は切っては切り離せません。スマートコントラクトとは、簡単に言うと賢い契約のことで、イーサリアムの技術を使って契約に関することを自動で行ってしまおうという取り組みです。

スマートコントラクトによって、それまで人力でやっていた契約周りの労力とコストを大幅に削減させることができます。スマートコントラクトは、今までの世の中の仕組みを大きく変える可能性を持った非常に期待できる取り組みなのです。

スマートコントラクトとは?特徴とメリットと実例まとめ

2017.10.08

イーサリアムの4段階アップデート

イーサリアムは、開発当初から4段階の大型アップデートを通して完全なものになるように設計されています。

イーサリアムのアップデート

  1. フロンティア
  2. ホームステッド
  3. メトロポリス
  4. セレニティ

です。現在、第二段階のホームステッドまで完了しており、年内には第三段階のメトロポリスが実装されることが濃厚とされています。このアップデートは、イーサリアムの価格にも大きな影響を与えると考えられますので、具体的にいつ行われるのか?どのような変化があるのか?という内容については以下の記事をご覧いただければと思います。

イーサリアムのメトロポリスとは?価格への影響と実施の時期を考察

2017.09.30

イーサリアムのデメリット

イーサリアムの魅力は柔軟性があるところなのですが、一方でその柔軟性がデメリットとなることがあります。柔軟な分だけ、情弱性を生み出してしまい、結果として度々攻撃に遭う危険性が高まるのです。

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、イーサリアムが分裂するきっかけとなったDAO事件。これもハッキングによるものでした。ハッカーに逃げ得させない為にハードフォークという決断を行ったイーサリアムが関係者は賞賛すべきだと考えますが、同時に問題点も浮き彫りになった事件だとも受け取れます。

イーサリアムの分裂問題

上記でも触れましたが、イーサリアムは過去にハッキングに遭い、分裂する事件が起きてしまいました。DAO事件です。仮想通貨でベンチャー企業に投資するというサービスを行っていた「THE DAO」がハッキングに遭い、360万ETHが盗まれてしまった事件です。

これを受けて、イーサリアムの関係者は盗まれたイーサリアムを無効化にする「ハードフォーク」を慣行。甚大な被害を出す前に収集させました。しかし、「誰かの手によってコントロールされてしまう」という不信感を生み出してしまったことも事実です。

そこで、「誰にも支配を受けないイーサリアム」として『イーサリアムクラシックが誕生しました。

イーサリアムクラシックの特徴とチャートと現在価格まとめ!

2017.09.19

イーサリアムの入手方法と取引所

いかがでしょうか。このように、様々な可能性を秘めているイーサリアムは現在価格を1ETH=2万円以下にまで下げています。これを著者はチャンスだと考えています(あくまでも個人的な考え)。

イーサリアムを入手するには、

  1. 誰かからもらう
  2. 購入する
  3. 採掘する(マイニング)

簡単にこの三つで、基本的にビットコインの考え方と一緒です。現状では採掘(マイニング)にてイーサリアムをゲットするのは一部の業者のみが行っており、個人でやるには敷居がすごく高くなっています。(ビットコインと同じくスーパーコンピューターが何台も必要)

基本的に個人でイーサリアムを入手したい場合は、「取引所に口座を作って購入する」というのが一般的です。ですので、以下ではイーサリアムを購入できる取引所に関して記載していきます。

Coincheck(コインチェック)

国内の仮想通貨取引所です。抜群の使いやすさが非常に魅力で、ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨以外にも、特徴的な仮想通貨を数多く(7月現在12種類)取り扱っています。

専用のスマホアプリも非常に使いやすいので、初めて仮想通貨を購入するという方であっても登録しておいて問題ないかと思います。下のリンクから簡単に登録することができます。

Bitflyer(ビットフライヤー)

同じく日本国内の仮想通貨取引所。女優を使ってテレビCMも放映しているので、知名度で言えばビットフライヤーが上かもしれません。使いやすさはコインチェックに引け劣りませんが、取り扱い通貨が3種類と少な目。

会社規模で言えばコインチェックより上で、TVCMを流している安心感もありますから、「仮想通貨か~ちょっとどうだろうな~」と少し不安がある方は、ビットフライヤーから登録してみても良いでしょう。

GMOコイン

ご存知、GMOグループが運営する仮想通貨の取引所です。

参入し始めたのは2017年の夏ごろからとまだ日は浅いのですが、主要な通貨は取り扱ってくれるようになり、ツールも使いやすいので初心者でも安心して使えるかと思います。

上記2つはイーサリアムに関しては販売所形式でスプレッドも大きくなってしまいがちなので、お得にアルトコインを買いたいならおすすめの取引所ですね。

BITPoint(ビットポイント)

国内の仮想通貨取引所。取り扱い通貨はビットコインとイーサリアムのみですが、運営は上場企業が行っている安心感があります。スプレッドや手数料の安さは国内の仮想通貨取引所の中ではかなり安くなっていました。

https://www.bitpoint.co.jp/

イーサリアムのおすすめ取引所ベスト5|選び方と使い方まとめ

2017.10.19

まとめ|イーサリアムの将来性

イーサリアムは柔軟性が高く、今後も様々なイーサリアムを用いたアプリケーションが開発されていくでしょう。そのたびにイーサリアムの注目も集めることになります。

一方で、現在下落の原因ともなっている行き過ぎたICOとスケラービリティ問題は、イーサリアムの技術が注目されすぎた故でもあります。いったんある程度の価格帯にまで落ち着くでしょうが、その頃にはビットコイン分裂問題もひと段落して、仮想通貨市場全体的に次のステージに突入していくと思われます。

そのことを踏まえ、イーサリアムには長い目をもって見守っていきたいと思っています。

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