イーサリアムをすでに持っている人、これから買おうと考えている人は、定期的にイーサリアムのチャートをチェックしていくかと思います。
更には過去のチャートからの出来事、価格推移なども知っておくべきだと思います。
常々見ることになるチャートだからこそ、見やすいチャートを知っておくことは大事ですよね。
今回は、イーサリアムのチャート推移からの解説と、チャートが見やすい取引所やサイトを3つご紹介していきます。ぜひ参考にしていただき、今後のイーサリアムの分析や購入にお役立ていただければと思います。
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目次
まずイーサリアムとは?
まずは、イーサリアムの概要や現在価格を簡単におさらいしてみましょう。
イーサリアムの概要
イーサリアムの価格と特徴(2018年4月時点)
- 時価総額:第2位
- 時価総額:約5兆4,236億円
- 通貨単位:ETH
- 1ETH=55,000円前後
参考:「CryptoCurrency Market Capitalizations」
イーサリアムの現在価格は以上のようになっています。(イサーサリアムがスタートした2015年8月の300円前後の価格から、2018年4月現在約180倍の1ETH=55,000円程度にまで上がりました)。
2013年、当時若干19歳Vitalik Buterinというロシア人により考案されました。
2014年7月に販売が開始され、2015年になると日本の取引所でも取り扱いが開始され始め、現在ビットコインに次ぐ仮想通貨の中でも第2位の時価総額です。
現在世界中数々の仮想通貨取引所で購入することが可能です。
イーサリアムのチャートの動きから過去の出来事を確認
次にイーサリアムの過去のチャートから出来事を見ていきましょう!
過去の価格変動に関しても様々な要因が絡んでいます。今後の変動予測や分析に参考にしてみてください。
2017年後半から現在までのイーサリアムのチャートと出来事
|2017年夏〜2018年4月.png)
①2017年7月〜11月|1ETH=約35,000円前後で安定
スケラービリティ問題とビットコインの分裂問題での50.000円到達目前から、約35,000円前後にまで下落します。
9月にはメトロポリスの開発スケジュールに関しての好材料になりそうな発表などがあったのですがそこまで関心がない投機目的の方が多かったのか価格には影響をほとんど与えませんでした。
②2017年12月〜2018年1月上旬|1ETH=約170,000円まで大高騰
2017年年末から2018年仮想通貨全体としては軒並み価格が上がっていく中、イーサリアムも同じく価格を高騰させていき一時1ETH=17万円を超えました。
仮想通貨の認知度が上がり、投資に参入する一般の人たちが増えた事が一番の要因ではないかと思いますが、ICO案件の増加なども後押しし過去最高価格に到達しました。
③2018年1月下旬〜3月|高騰からの下落
年が変わって仮想通貨界隈ではどちらかというと悪い出来事が多く、この時期に大きく流れが変わりました。理由としては以下の3つの出来事が主に大きかったのではないかとみられています。
▼コインチェックからネム(NEM)580億円分流出事件
記憶にも新しい事件ですが、流失事件の今まで一番大きかったマウントゴックス事件(事件当時470億円相当)をはるかに上回る事件が起こりました。
後述で詳しく解説しますが、コインチェックユーザーの資産凍結や、仮想通貨全体のイメージダウンや信頼性の低下に繋がり、仮想通貨のユーザー離脱が多くあったと考えられます。
▼1月16日韓国の仮想通貨の規制
2018年1月16日に韓国で仮想通貨の規制が行われました。昨年9月に行われた中国の規制の際にも、「中国規制=中国人のユーザーが多く仮想通貨から離脱→ユーザーが減り、下落する」と考える人の多さなのか、仮想通貨全体で大きな下落ムードになったことがありましたが、今回の韓国の規制に関しても同じような流れで下落したことが予想されます。
しかし過去の規制は完全な禁止ではなく、ルールを定める事や見直すというところが大きいようです。簡単に説明すると、偽名でやっているユーザーや未成年で登録している人以外は基本的にはそのまま取引が可能で、日本では既に当たり前のようにやっている身元確認などの規制を、韓国はやろうとしてるだけなんです。
▼USテザー問題
一月末に仮想通貨のUSテザーに関する疑惑が大きく取り上げられました。
簡単に説明すると、アメリカの会社が独自発行している通貨が「USテザー」というもので、法定通貨である「米ドル」の価格に連動していることを謳っていて、法定通貨並みの安定感があるという触れ込みでした。
投資家達はドルなどの国家の法定通貨で仮想通貨を購入する事に規制が入りやすいことから自国の法定通貨から→テザーを購入→仮想通貨を購入するなど、テザーが仮想通貨と違い「国家通貨と同じ価値」という根拠に規制をくぐり抜ける手段としても使われていたようです。中国などの仮想通貨の規制されている国でも便利に使われていました。
そんなUSテザーですが、発行額に相当する米ドルを保有していないのではないか?という疑惑で、この疑惑が本当だとなると信頼性が崩れ仮想通貨全体の市場崩壊にも繋がるという問題が起こります。
この不安や不信感から相場に大きく影響を与えたとみられています。
これらの出来事が重なり、この時期はイーサリアムだけでなく仮想通貨市場全体に大きく下落の流れを作ったとされています。
このようにチャートの動きには理由やその時の出来事が大きく影響していますので投資されている方や、これから投資される方に関しても必ず参考にしてみてください。
2017年前半のイーサリアムのチャートと出来事

上の図は2016年10月以降のイーサリアムのチャートです。2016年代は1ETH=1,000円台を推移していたのですが、2017年に入ってイーサリアムの価格が大きく変動し始めます。
2017年前半でイーサリアムの価格が大幅に動いた個所が4か所在りますので、価格変動の要因も併せてご説明していきたいと思います。
①2017年3月中旬|1ETH=約1,000円→約5,000円
2017年の3月中旬にイーサリアムの価格が一気に5倍程度高騰しました。この高騰の要因として考えられるものが2つあります。1つは、イーサリアム同盟の『エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)』設立です。
この同盟には、JPモルガンやマイクロソフト、インテルなどの誰もが知っているような大企業が参加しています。参加企業が「イーサリアムが使えるコンピューターシステムを作っていこう」という目的の元作られた同盟ですので、イーサリアムが注目され価格に影響することも当然ですね。参考:EEA公式サイト
もう1点が、同時期にビットコインの上場投資信託化が認められなかったという出来事があります。それまで、ビットコインに投資していた投資家たちが、これを受けて他の仮想通貨へ流れていったことがイーサリアム価格高騰に勢いを付けました。
②2017年4月末|1ETH=約5,500円→10,000円突破
4月に入って1ETH=5,000円台を推移していたイーサリアムでしたが、4月末に再び価格が倍にまで高騰しました。これは、3月にビットコインが否決となった、上場投資信託化をイーサリアムも行うと表明したことが要因として考えられます。
イーサリアムの価格は徐々に上がってきており、投資家からの注目も高まっています。ビットコインで否決されたことを教訓に再び上場審査を開始し、果敢に挑戦していく姿に多くの投資家が期待を寄せたのだと考えられます。
③2017年5月下旬|1ETH=約10,000円→約2~30,000円
1ETH=1万円を突破したイーサリアムは、その勢いが留まることのないまま、5月下旬にはさらに価格を2~3倍にまで引き上げます。上記でご紹介した「EEA」にトヨタやサムスンなどのアジア大手企業が参加したことが要因として考えられます。
特に韓国では、イーサリアムはビットコイン以上に支持を集めている仮想通貨になるため、トヨタやサムスンがEEAに参加したことは大きなニュースとなりました。
④2017年6月中旬以降|1ETH=5万円目前からの下落
その後も順調に価格を伸ばして言っていたイーサリアム。6月中旬には1EHT=約5万円にまで迫りますが、そこから下落をし始めます。7月16日現在、ついに1ETH=2万円を下回りました。
下落の要因としてはICO多発によるスケラービリティ問題とビットコインの分裂問題。この2つです。ICOとは、簡単に言うとIPO(上場未公開株) の仮想通貨版(公開されていない独自のトークン)のことで、イーサリアムはイーサリアムのプロジェクトを使いICOを発行して資金を集めていました。
それによって価格も上昇していたのですが、予想以上に注目と資金が集まったため、イーサリアムの処理が追い付かなくなってしまう問題が生じたのです。これがスケラービリティ問題です。
直近にライトコインがセグウィット導入によりスケラービリティ問題を解決させましたが、マイナス要素であることには違いありません。
もう一つの問題である、ビットコインの分裂問題も深刻です。イサーサリアムも過去にハードフォークをしてイーサリアムクラシックと分裂しましたが、ビットコインも同じく分裂問題を抱えてしまったのです。
しかも、厄介なことにイーサリアムの分裂問題はハッキングによる外的要因もありましたが、ビットコインの場合、ビットコインの構造そのものが問題視されているのです。8月1日に結果が出ると言われていますが、ビットコインの分裂問題によって仮想通貨そのものに賛同できない人も増えてしまいました。
ビットコインやイーサリアムだけではありません。この時期には多くの仮想通貨が軒並み価格を下げていってしまいます。
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イーサリアムのチャートが見やすいおすすめ取引所・サイト
イーサリアムは、仮想通貨の中でも第2位の時価総額を誇り、様々な取引所がイーサリアムを取り扱っています。その中でも著者が個人的に見やすくて使いやすいと思った取引所のチャートを2つ、サイトを一つご紹介していきます。
※あくまでも個人的見解であることと、今後更新していくことがあるということを予めご了承ください。
コインチェック|スマホアプリが見やすい!
コインチェックに関しては、チャートの見やすさ抜群で、他の記事でもたくさん触れています。実際にコインチェックで取り引きをするかどうかはさておいて、チャート観覧用にサイトにアクセス、アプリのダウンロードをしてみることをおすすめします。
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〇スマホアプリのチャート
とにかく、コインチェックのチャートはスマホでの見やすさが抜群です。本業でトレードでもしてない限り、チャートを見るためにわざわざパソコンを開くようなかたも少ないでしょうから、移動時間や休憩時間にちょっとチャートを見るときに大助かりです。
さらに、最近ではローソク足チャートも見られるようになり、より細かい分析・取り引きをすることができるようになりました。初心者にもより深く分析したい方にも満足いくチャートだと思います。
≪線チャート≫

①対象期間を選択
チャートが表示される対象期間を選択します。線チャートでは、1時間・1日。1週間・1か月・1年から選択可能です。
②コインの選択と現在価格
コインチェックで取り扱っているコインが表示されますので、イーサリアム(ETH)を選択しましょう。右側に表示されている金額は現在価格です。
③ここから売買可能
ここからそのままイーサリアムやその他コインも購入することが可能です。
④タップしてチャートを切り替え
ここをタップして、線チャート/ローソク足チャートと円表示/BTC表示を切り替えることができます。
ここでいろいろ説明を見なくても、実際には感覚である程度操作できると思いますので、実際に触ってみましょう。
≪ローソク足チャート≫
ローソク足チャートに切り替えるには、上の図の④をタップします。

このような画面が出てきますので、『ローソク足』をタップしましょう。ETH/BTC表示にしたい場合は、BTCをタップします。

このようなローソク足チャートが表示されます。使い方は上で説明したものと同じでが、ローソク足チャートでは対象期間が、5分・15分・1時間・4時間・1日と、短期間になってきます。
日々の大まかなチャートを見る時は線チャート。購入前や価格が動いた時の細かい分析の時はローソク足チャートなど、使い分けをすることも容易ですね。
〇パソコン版のチャート
コインチェックのパソコン画面でチャートを見るには、サイト上部にある『チャート』を選択します。

パソコンのチャートではローソク足チャートになります。パソコン版のチャートも5分・15分・1時間・4時間・1日から選択可能です。
コチラは、1日ごとのローソク足チャート(ETH/JPY)。
また、『トレードビュー』からもイーサリアムのチャートを見ることが可能です。コインチェックで取り扱っているイーサリアム・ビットコイン以外のコインのチャートはトレードビューから見ることになります。


こちらをイーサリアム(ETH/JPY)に切り替えます。

実際は先ほどのチャートと同じです。
パソコン版のチャートの良いところは、拡大縮小することで幅広い範囲のチャートを見ることができるので、ざっくりとしたこれまでの価格変動から、数時間・数分前にどのように価格が動いたのかをより詳しく見ることができます。
繰り返しますが、コインチェックでは、長期的なざっくりしたチャートから、細かい分析に使えチャートまで様々な種類を見ることができ、さらにはスマホで移動中でも、自宅でばっちり分析するのにもシーンを選ばず利用できます。
ビットフライヤー|チャートを見ながらの購入がしやすい
お次は、テレビCMもやっているビットフライヤーです。チャートの見やすさはコインチェックに負けず劣らずとなっています(どちらかと言う初心者向けです)。
セキュリティ面でもビットフライヤーは保有資産の90%以上のビットコインをコールドウォレット※に保管していたり、大手企業からの支援を受けていたりと、セキュリティ的な安心材料は多いです。
※コールドウォレットとは、ネット接続を完全に切断している状態のサーバーのことです。
このように、セキュリティ面の安心材料が多いこととチャート自体はざっくりしていることから、長期保有で定期的にチャートを見る場合におすすめです。
〇スマホアプリ版のチャート
アプリを起動するとこの画面になります。

「アルトコイン」をタップ

こちらの画面になったら「イーサ」をタップ(他のイーサクラシック、ライトコインをタップするとそれぞれのコイン画面になります)

このイーサリアム購入画面になったら「右にスワイプ!」

ここでチャートの画面に切り替わります。スマホアプリは線チャートのみの形式です。1時間・1日・1週間・1か月選択可能です。シンプルなチャートなので、少し物足りない人もいるかもしれませんね。
ただ、スワイプで「全注文履歴」「チャート」「売買価格」「自分の注文履歴」が簡単に切り替えられるのは便利です。
〇パソコン版のチャート
ログイン後、トップページになります。

画面左側の「アルトコイン販売所」をクリックします。
アルトコインの種類は上部のタブで切り替えられますが、イーサリアムが一番初めに出てきます。


スマホで見たような線チャートと注文履歴、価格が1ページにまとめられています。見やすさで言えば申し分ないのですが、細かい分析にはあまり向いていません。
ビットフライヤーには「bitFlyer Lightning」という取引所があり、こちらはレバレッジ取引やデイトレードなどの玄人向けとなっています。
Coinmarketcap|時価総額が見れる
次にチャートが見やすいおすすめのサイトとしてCoinmarketcapがおすすめです。
イーサリアムはもちろんですがその他の数百種類の仮想通貨のチャートや時価総額、価格の確認ができますので非常に使い勝手がいいです。
実際に見てみましょう。

ホーム画面ですが、時価総額順に仮想通貨が掲載されています。時価総額や現在価格の確認だけならばこの画面で簡単に確認できますね。
仮想通貨の銘柄の部分をタップするとチャートの画面に切り替わります。イーサリアムをクリックしてみましょう。

線チャートの表記になっていまして
- 緑色の線…米ドルでの価格
- オレンジの線…ビットコインでの価格
- 青の線…時価総額
の三本の線が表示されています。
更に
- 表示期間の単位設定
- チャート表示の期間設定
になっており、見やすく使いやすいサイトになっております。
チャートを見る時のポイント|ローソク足チャートとは?
いかがでしょうか。このようにイーサリアムのチャートを簡単に見たいのであれば、上記3つの取引所・サイトのいずれかを利用してみることをおすすめします。
全く初めての方は、3つでご説明した線チャートで十分でしょうが、ある程度慣れてくるとさらに詳しくチャートを見ていきたいという気持ちが出てきます。
そこで特に分かりやすいチャートが『ローソク足チャート』です。全く知識がない状態でローソク足チャートを見てもチンプンカンプンなので、こちらではローソク足チャートの基本的な見方をお伝えしていきます。
覚えるポイントは4つ

上の画像がローソク足チャートですが、まず覚えるべきポイントとして4つあります。
①高値(上ヒゲ)
ローソク足チャートの上に伸びている細い線。これを「上ヒゲ」といい、対象にした期間で一番高い値段を出した金額を示します。
②安値(下ヒゲ)
反対に、下に伸びている線を「下ヒゲ」といい、その期間で一番安い金額になった場所を示します。
③始値
長方形になっている部分の両端(陽線の場合下、陰線は上)がその対象期間のスタートになった値段です。始値より終値が上がった場合は陽線と呼び、上の図で言えば緑色で示されています。
④終値
その期間での終わりの時の値段です。陽線の場合、終値が始値より終値が下がったことになっています(赤色)。
ローソク足チャートを見ていくことにより、その期間中にどのような値動きをしたのかを知ることができます。
例えば、上ヒゲが長く伸びていた場合、かなりの高値を出したものの最終的には価格が下がって落ち着いたということになります。あくまでも参考程度にして欲しいのですが、上ヒゲが長く伸びた次の期間には値下がりをみせる(陽線になる)傾向にあります。
まとめ
今回はイーサリアムの「チャート」にフォーカスを当て様々な観点でご紹介させていただきました。簡単に各取引所のレビューをすると
とにかく使いやすい。見やすい。手数料高いけど長期保有する人なら気にならない
メインがビットコイン、イーサリアム、ライトコインでの取引メインでセキュリティ面が不安な方のおすすめ。
bitFlyerlightningはかなり上級者向けでライトユーザーは手が出しづらいかと思います。
はじめての方であれば、今回ご紹介したチャートで十分にイーサリアムのチャートを簡単に見ることもできますから、参考にしていただければ幸いです。