NEMをすでにお持ちの方は、『ハーベスト』という言葉を聞いたことがあるでしょう。
NEMのハーベストとは、簡単に言うと、10,000XEM以上持っている方がNano WalletというウォレットにNEMを入れておくだけで、後は勝手にNEMが収穫されていくことです(ビットコインでいうマイニングのようなもの)。
預けておくNEMの枚数や取引量によっても変わってくるとは思いますが、日本円にして毎月数千円くらいの報酬を特に何もせずにもらうことができます。
現在1XEM=40円を超えていますので、全くNEMを持っていない方は40万円以上のNEM購入資金が必要になるため少しハードルが高いかもしれませんが、幸いなことに著者は10,000XEM以上持っていましたので、実際にハーベストしてみることにしました。
ビットコインのマイニングでは、莫大な電力と資金をもってしないと報酬(BTC) を獲得できませんが、ハーベストではとりあえずウォレットに入れておくだけでOKです。
今回は、NEMのハーベストのしかたを実際にやってみながら解説していきたいと思います。
『Zaif』は、はじめての人でも簡単に登録できすぐ仮想通貨を手に入れることができます。NEMに関するプロジェクトも多く手掛けていますので、NEMの購入を検討中の方にはZaifをおすすめしています。少し使いこなすことに慣れが必要かもしれませんが、手数料も安いので著者もお気に入りの取引所です。
目次
NEMのハーベストとは?
そもそもハーベストとはどういったことなのでしょうか?まずは、簡単にハーベストについてご説明しておきます。
POIという仕組みを採用
NEMのハーベストでは、POI (Proof-Of-Importance)という仕組みが採用されています。これによってビットコインなどと違い、電力をあまり消費せずにセキュリティを保つことができています。
〇POI(Proof-Of-Importance)とは
POIとは、「重要性の証明」というNEMで使用されているブロックチェーンコンセンサスアルゴリズムのことです。つまりどういうことかと言うと、
- ウォレットの残高
- トランザクション(入出金取引)の頻度
この2点から総合的に判断されてスコアリング化され、誰にでも平等にNEMを受け取ることができるようになるのです。
マイニングとの違い
このPOIを採用することにより、ビットコインなどのマイニングとは大きく違う仕組みを作ることができるようになりました。マイニングは「採掘」とも呼ばれるように、仮想通貨を掘り当てるためのハイスペックなコンピューターとそれを動かし続ける莫大な電力と資金が必要なのです。
結果的に、中国やロシアなどのお金持ちが倉庫一つを貸し切って、マイニングのための準備を整え、そこまでしてやっとマイニングが成功できるかどうかという次元にまで達してしまったのです。とても個人で挑んで太刀打ちできる規模ではありません。
一方でハーベストは、POIによって、ウォレットの残高とトランザクションの条件さえクリアしていれば誰でも参戦可能。さらに手数料はハーベスト待機している人に対して平等にランダムで配られるので、マイニングのように莫大な資金をかけて準備を整える必要もありません。
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NEMのハーベストの具体的なやり方
それでは、実際にハーベストをやってみましょう。
ハーベストに必要な条件
ハーベストをするにあたって必要なもの(条件)は以下の2つです。
- 10,000XEM以上を保持する
- nanoWalletをインストール→アカウント作成→NEMを移す
マイニングのように莫大な資金こそは必要ではありませんが、10,000XEMは用意しておかなければなりません。現在、1XEM=40円以上あるので、NEMを全く持っていない方は40万円以上のNEM購入資金が必要にはなります。
ハーベストを開始する手順
では、実際にハーベストの手順をご説明いたします。今回はコインチェックからnanoWalletに送金して行ってみました。
〇nanoWalletのインストール
ハーベストをするにあたって、NEMをnanoWalletに移さなくてはなりませんので、まずはnanoWalletのファイル一式をインストールしましょう。ここでの注意点はInternet ExplorerだとnanoWalletは使用できないことです。

「WINDOWS」「MAC」「LINUX」の三種類からご自身のPCの環境に合わせたものをダウンロードしましょう。
〇nanoWalletのアカウント作成
ダウンロード完了後にファイルを解凍し、NEMのアイコンを開きましょう。Windowsだと[NanoWallet.exe]、Macだと[NanoWallet.app]という名前になっています。

まず英語のサイトになっていると思うので「Language」のところをクリックし日本語に切り替えましょう。右上に「アカウントの作成」とありますので、そちらをクリック。

「シンプルウォレット」「ブレインウォレット」「プライベートキーウォレット」とタブがあるので、そのまま「シンプルウォレット」を選択しましょう。
「ウォレット名」を入力し、ネットワーク選択もそのまま「Mainnet」を選択しましょう。最後にパスワードを決めて入力で作成は完了です。他でもお伝えしていますが、パスワードは強固なものにしてくださいね。
〇nanoWalletへのログインとバックアップ作成

その後ログイン画面(トップ画面)に戻りウォレット名を選択、パスワードを入力しましょう。

ログインし右上の「ノード」に緑色の丸が出ていたらOKです。赤丸の場合、ノードをクリックして別の「ノード」に変更してください。
ログイン後一番最初にバックアップを取るために「アカウント」をクリックし「秘密鍵」と「ウォレットをバックアップ」を控えます。パスワードを入力し秘密鍵を手に入れられますので厳重に保管しましょう。
「ウォレットをバックアップ」はファイルをダウンロードするので、こちらも誰も見ない場所に厳重に保管をすることをおすすめします。

〇NEMをnanoWalletに送金する
nanoWalletではNEMを購入できないので他のウォレット(取引所)から送金しましょう。今回はコインチェックからの送金手順をご説明します。

nanoWalletの「送信」をクリックし「請求書」をさらにクリックするとnanoWalletのアドレスまたはQRコードを確認できます。
続いてパソコンでコインチェック(送金元のウォレット)にログインします(スマホ版ではビットコインしか送受信できません)。
ウォレット画面の『コインを送る』をクリックします。

『NEMを送る』を選択。

nanoWalletのアドレスを宛先に入れ、送金したいXEMの量を指定し(ハーベストしたいなら10,000XEM以上)、『送金する』をクリックします。※手数料が15XEMかかりますので実際は10,015XEM以上にしましょう。
送金が完了したら、このように表示されます。

1時間ほど放置してnanoWalletを確認すると(しばらく反映されないので少し不安になります)、このようなSMSメッセージのように送金額が表示され無事に送金完了しました!

〇POIスコアが貯まるのを待つ
これで実際に行う作業は終わりです。あとは1ヶ月ほど待機して、POIスコアが10,000XEM以上になるのを待てばOKです。
nanoWalletでの既得バランスと言う数値が10,000XEM以上にならないとハーベストされません。これは10,000XEMをnanoWalletに移動させてもすぐには10,000XEMの数値にならず、1ヶ月程度かかります。
ハーベスト目的でXEM保有するのであれば、10,000XEM丁度ではなく多めに移動させる事により早められますのでそちらをオススメします。
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ハーベストでどれくらいNEMがもらえるのか?
では、実際にハーベストによってどれくらいのNEMがもらえるのでしょうか?
- ウォレットの残高
- トランザクション(入出金取引)の頻度
この2点によりPoIスコアに反映されるので、NEMをたくさん利用している人が恩恵を受けられる仕組みということです。単純にnanoWalletに多くの残高を保有して入れば多くもらえると思われます。
では実際にいくらもらえるのか、これは著者自身で2017年10月から始めますので随時更新していきたいと思います。
保有XEM=49,985XEM(2017/010/1現在)からスタート!
まずは、50,000XEMをnanoWalletに送金してみました。送金手数料がひかれましたので、実際は49,985XEMからのスタートになります。今後どのようにハーベスティングされていくのでしょうか?月1で更新していきたいと思います!
約1ヶ月経過【初報酬:約100XEM】
約1か月後の2017年11月9日。約100XEM(相場として約2,000円分)がハーベスト報酬としてnanoWalletに入っていました。収穫されていたブロックは3ブロックで、それぞれ報酬が違います。
nanoWalletの「ダッシュボード」を開くと詳細が確認できます。

1ヶ月ほど放置していましたが、特に通知等はなくふと気になって開いたら収穫できていました。初期に入れた数量が約50,000XEMだったのでスピードが早かったのかもしれません。
金額にしてみれば大した額ではないですが、ハーベストされていることが分かると「あ!ラッキー」という感じですね。
積み重ねれば結構大きな金額にもなってくるので、NEMを長期保有するつもりであればぜひハーベストも試してみてください。
毎月100XEMくらいは獲得できる?
他にハーベストをしている方のブログなどをいくつか見てみたのですが、皆さんどうやら毎月100XEMくらいはコンスタントに獲得出来ているようです。
日本円に換算すると数千円くらいですが、それでも毎月特に何もしなくてもXEMがもらえるとなるとこれはお得でしかありませんね。
今後NEMの価格が上がってくれば、その価値も高まりますし、NEMの長期保有をお考えの方にはおすすめです。
ハーベストより報酬が多くもらえるスーパーノードとは?
ハーベストでは、このように毎月数千円分のNEMを報酬としてもらえるのですが、それより高額な報酬を貰うことができるスーパーノードというものがあります。毎日300XEM。月に換算すると十数万円分のNEMを貰えるようです。
スーパーノードは簡単に言うと、ハーベストをする人たちなどを統括するノードのリーダ的存在で、ハーベストよりも厳しい条件があります。
ハーベストは厳密に言うと承認作業を委任しているので、コンピューターの電源が入っていても問題なく報酬を受け取れましたが、スーパーノードでは、24時間ハイスペックなコンピューターを稼働さる必要があります。
そして、なにより厳しい条件が300万XEM以上を保有しているということ。1XEM=40円の価格で日本円に換算すると1億2,000万円以上ということになります。
コンピューターの性能や必要な電気代などについてはビットコインのマイニングに比べるとかなり難易度も低いのですが、保有するXEMの枚数はかなり高いですので、ごく一部の方に限られてしまいますね。
nanoWalletから他のウォレットに送金する方法
いずれNEMを取引所などのウォレットに移して売買する人もいるでしょうからnanoWalletから他のウォレットに送金する方法もお伝えしておきます。
今回はnanoWalletからコインチェックに送金してみました。
送り先からアドレスとメッセージを入手する
まずは送り先から「アドレス」と「メッセージ」を手に入れましょう。NEMの送金に関しては「メッセージ」も入力する必要がありますので、両方をきちんと控えておきましょう。
まずはコインチェック(PC)を開きます。(※2017年11月現在 スマホアプリ版ではビットコインの受け取りしかできないため)
画面左部分の「コインを受け取る」をクリック

- NEMを選択
- NEM入金用の「アドレス」と「メッセージ」を必ず控える

nanoWalletから送金
次にnanoWalletに戻りましょう。
- 画面上部の「送信」を選択
- コインチェックで控えた「アドレス」「送金するNEMの数量」「メッセージ」を入力
- nanoWalletのパスワードを入力

全て記入し終わったら画面下部の「送信」をクリック。これで完了です。
一応確認で「ダッシュボード」に戻るとしっかりと履歴が残っています。

この後1時間もしないうちにコインチェックに無事に反映されました。
NEMについて|特徴や価格
最後に、すでにご存知の方も多いでしょうが、NEMについて簡単に解説しておきたいと思います。
ハーベストに魅力を感じてNEM購入のきっかけにすることも悪くはないとは思いますが、やはりNEMそのものの魅力も知っておくことで、NEMに投資する意欲も高くなってくると思います。
こちらでは簡単にご説明しますので、さらに詳しくは以下の記事をご覧ください。
NEMとは?
NEMは、New Economy Movement(新しい経済活動)の頭文字を取ったプロジェクトのことで、そこで使われる通貨がXEM(ゼム)です。
XEMの発行枚数は8,999,999,999XEMで、これはすでに投資形に均等に振り分けられています。
また、日本での人気も高く、NEM決済ができるお店も登場してきたり、NEMのコミュニティやイベントも活発に行われています。
同じNEMに投資する者として、このようなコミュニティなどに参加してみるのも面白いでしょう。
NEMで注目のカタパルト
NEMでは、大型アップデートのCatapult(カタパルト)も控えており、こちらも以前から期待が寄せられています。
2018年5月現在、具体的な実装の時期などは明確になっていませんが、実装が決まるとなればNEMにとってプラス材料となる可能性も高いのでカタパルト実装の前にある程度のNEMを保有しておいてもいいかもしれないですね。
早ければ2018年中のカタパルト実装もあり得ます。
NEMの価格や出来事
2018年5月時点でのNEMの価格は1XEM=40円ほどです。
2017年が始まったばかりの頃は、1XEM=0.5円ほどで、その後40円台に高騰。2017年は主に20~30円台の価格を推移していました。年末にかけて仮想通貨の多くが値上がりを見せ、価格は一気に1XEM=200円を超えます。
しかし、年を開けてコインチェックのNEM流出事件やその他仮想通貨全体的にマイナスな出来事が重なり、高騰した価格が年末前くらいに下がってしまいました。
これを「安いから今がチャンス」ととらえるか「まだ下がる」ととらえるかはその人次第でしょうが、著者は下落した時にNEMをもう少し買い増しました。
長期的にみればまだまだこれからという期待を込めて、長期的な保有をしておこうと決めています。
まとめ
今回はNEMのハーベストに関してお伝えさせていただきました。送金に不安のある方も多いと思いますが個人的にはやってみたら案外簡単で、ネットバンクでの振込などと手間は変わらなかったです。
一定数のXEMをウォレットに入れておくだけで毎月微量ながらNEMが増えてきますので、NEMの長期保有をしている方(考えている方)は、NEMのハーベストも検討してみてください。
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