NEMをすでにお持ち、これから購入を検討されている方は、チャートを毎日チェックすることになるでしょうから、できる限り見やすいチャートを知っておきたいところですね。
今回は、NEMのチャートが見やすい取引所のご紹介と、チャートを見る時のポイントとNEMの過去のチャートからどのような出来事が価格変動に影響したのかを振り返っていきたいと思います。
『Zaif』は、はじめての人でも簡単に登録できすぐ仮想通貨を手に入れることができます。NEMに関するプロジェクトも多く手掛けていますので、NEMの購入を検討中の方にはZaifをおすすめしています。少し使いこなすことに慣れが必要かもしれませんが、手数料も安いので著者もお気に入りの取引所です。
目次
NEM(ネム)とは?|概要や時価総額などを確認
NEM(ネム)は、New Economy Movementの頭文字を取ったもので、『新しい経済運動』を意味する仮想通貨のプロジェクトです。現在は『NEM』の名称が一般的に使われていますね。
NEMの価格と特徴(2018年3月時点)
- 時価総額:第14位
- 時価総額:約2,751億円
- 通貨単位:XEM
- 1XEM=30円程度
参考:「CryptoCurrency Market Capitalizations」
NEMで使われる仮想通貨の単位は『XEM(ゼム)』。現在、1XEMあたり30円程度と他の仮想通貨に比べると非常に安いところも気になるとことですね。
XEMの発行枚数上限は8,999,999,999XEMで、すでに投資家たちに振り分けられており、今後マイニングによって採掘されることもありません。
NEM(ネム)の過去のチャートと出来事
NEMはもともと1XEM=0.5円ほどと非常に安い仮想通貨でした。その価格がじわじわ上がり始めたのは2017年に入ってからです。
NEMにどれほどの価値があるのか?どのような出来事があり、どのようにチャートが動いたのか?など、NEMの価格とチャートについて最新のものからまとめていきたいと思います。
2018年1月中旬〜6月|1XEM=100円台から20円台へ下落

年が変わって仮想通貨界隈ではどちらかというと悪い出来事が多く、この時期に大きく流れが変わりました。理由としては以下の3つの出来事が主に大きかったのではないかとみられています。
〇コインチェックからNEM580億円分流出事件
記憶にも新しい事件ですが、流失事件の今まで一番大きかったマウントゴックス事件(事件当時470億円相当)をはるかに上回る事件が起こりました。
後述で詳しく解説しますが、コインチェックユーザーの資産凍結や、仮想通貨全体のイメージダウンや信頼性の低下に繋がり、仮想通貨のユーザー離脱が多くあったと考えられます。
〇1月16日韓国の仮想通貨の規制
2018年1月16日に韓国で仮想通貨の規制が行われました。昨年9月に行われた中国の規制の際にも、「中国規制=中国人のユーザーが多く仮想通貨から離脱→ユーザーが減り、下落する」と考える人の多さなのか、仮想通貨全体で大きな下落ムードになったことがありましたが、今回の韓国の規制に関しても同じような流れで下落したことが予想されます。
しかし過去の規制は完全な禁止ではなく、ルールを定める事や見直すというところが大きいようです。簡単に説明すると、偽名でやっているユーザーや未成年で登録している人以外は基本的にはそのまま取引が可能で、日本では既に当たり前のようにやっている身元確認などの規制を、韓国はやろうとしてるだけなんです。
〇USテザー問題
一月末に仮想通貨のUSテザーに関する疑惑が大きく取り上げられました。
簡単に説明すると、USテザーというアメリカの会社が独自発行している通貨が「USテザー」というもので、
法定通貨である「米ドル」の価格に連動していることを謳っていて、法定通貨並みの安定感があるという触れ込みでした。
投資家達はドルなどの国家の法定通貨で仮想通貨を購入する事に規制が入りやすいことから自国の法定通貨から→テザーを購入→仮想通貨を購入するなど、テザーが仮想通貨と違い「国家通貨と同じ価値」という根拠に規制をくぐり抜ける手段としても使われていたようです。中国などの仮想通貨の規制されている国でも便利に使われていました。
そんなUSテザーですが、発行額に相当する米ドルを保有していないのではないか?という疑惑で、この疑惑が本当だとなると信頼性が崩れ仮想通貨全体の市場崩壊にも繋がるという問題が起こります。
この不安や不信感から相場に大きく影響を与えたとみられています。
これらの出来事が重なり、この時期はNEMだけでなく仮想通貨市場全体に大きく下落の流れを作ったとされています。
2017年12月下旬〜2018年1月上旬|年末に価格は高騰!1XEM=100円を超える

70円を突破したことでかなりのお祭り騒ぎだったNEM界隈でしたが、そんなの序の口でした。
下記で説明するWeChatの誤報だったことにより、価格も元の位置に戻るかと思いきやそのようなことは無くむしろグングン伸ばしていき、なんと200円を突破!
現在は少し下がっていき100円程度に下がっていますが、それでも1XEM=2~30円時代が半年程度続いていたことを考えると、この一カ月でとんでもない値動きをしたことになります。
要因として明確なものはありませんでしたが、
- 日本人の仮想通貨認知とコインチェックで取り扱っていることによる高騰
- 中国取引所でのNEM取り扱い開始
- カタパルトの実装間近
このような要因が重なって高騰したのだと考えられます。
12月に価格が高騰|1XEM=70円到達!

2017年も終わりに差し掛かった頃、仮想通貨全体としては軒並み価格が上がっていく中、特に目立った動きのなかったNEM。
しかし、突然として価格が高騰。一時期1XEM70円を超える価格にまでなりました。
結論から申し上げますと誤報だったのですが、『WeChat』という中国発のLINEのようなチャットツールとNEMが連携するとの話題が出てきたことでした。
「人口が10憶人以上いる中国のチャットツールでNEMが使われる」ということで高騰したのですが、誤報でここまで上がるとは…恐るべし。
2017年8月|NEMの価格が2度目の高騰

2017年の7月にはビットコインの分裂騒動もあり、仮想通貨全体の価格が下がっていました。しかし、ビットコインの分裂騒動が終わった8月には再び仮想通貨全体の価格も上がり始めます。
その中でも特に高騰した仮想通貨がNEMでした。後述する「mijin」の実用化や、ブロックチェーン技術を実ビジネス化させる目的とされた「COMSA」のリリースなど、NEMの技術が目立って取り上げられたことが要因として考えられます。
2017年4月下旬~5月中旬|NEM、最初の高騰

2017年4月後半から5月中旬にかけて一気に価格が高騰します。一時期は1XEM=40円に迫るほどの高騰ぶりです。1XEM=0.5円の頃からNEMを持っていた人はなんと80倍になったわけですよ。
著者も4月後半の1XEM=3円の頃にNEMを購入しましたが、わずか数週間で1XEM=28円(約9倍)にまでなったときは夢か幻かちょっとわからなかったですね。
〇NEMが高騰した要因
確かにこの時期は、他の仮想通貨も軒並み価格を上げていっていました。しかし、NEMの価格上昇には群を抜くものがあったと言えます。
NEMの価格がここまでも高騰した理由には、日本の仮想通貨取引所『Zaif』を運営する「テックビューロ」が開発したプライベートブロックチェーン「mijin(ミジン)」にNEMの技術が使われており、さらに新型コアエンジン「Catapult(カタパルト)」のリリースを控えていたこと。
そしてニューヨークで開催されるブロックチェーン展示会にmijinとネムの共同ブース出展によって世界からも注目を集めたことなどの追い風となる要素が一気に重なったことが要因として考えられます。
mijinについては後半で少し解説しますが、深く解説しようとすると如何せん専門的・技術的な話になりますので、より詳しくは公式サイトをご覧いただくことが一番かと思います。
▼「NEM公式サイト」
▼「テックビューロ|コーポレートサイト」
▼「mijin公式サイト」
『Zaif』は、はじめての人でも簡単に登録できすぐ仮想通貨を手に入れることができます。NEMに関するプロジェクトも多く手掛けていますので、NEMの購入を検討中の方にはZaifをおすすめしています。少し使いこなすことに慣れが必要かもしれませんが、手数料も安いので著者もお気に入りの取引所です。
NEM(ネム)のチャートが見やすいおすすめ取引所
2017年8月現在、NEMを取り扱っていて日本語対応している取引所は、コインチェックやZaif、DMMビットコインなどがあります。海外にまで目を向けると、海外大手取引所のBinanceなどがNEMを取り扱っています。
今回はその中でも著者が個人的に見やすくて使いやすいと思った取引所のチャートを2つご紹介していきます。
Zaif(ザイフ)
Zaifの運営会社は大阪にあるテックビューロという会社で、取引所の以外にもプライベートブロックチェーン『mijin』やICOソリューション『COMSA』を運営するなど、なにかとNEMと関連が高い会社です。
NEMを一押しするのであれば、NEMと関連が高いテックビューロを応援するつもりでZaifを利用してみても良いでしょう(Zaifを利用することで手数料がテックビューロの利益になります。それによりmijinやCOMSAの開発・運営速度や品質も上がっていくという考えです)。
Zaifに関しては少し慣れが必要なのですが、他の国内取引所とは違った特徴があります。指値注文ができることです。指値注文とは「買いたい価格/売りたい価格」を指定して取引きする事で、慣れると大変ありがたい機能です。
コインチェックやDMMビットコインでのNEMの購入は、『販売所』形式になっており、利用者は高く買って安く売る、いわゆるスプレッドが大きくなっています。
Zaifでは、購入価格を指定することもできますので、スプレッドもそこまで大きくなりません。
〇スマホアプリ版

XEM/JPYに切り替えるとNEMのチャートが表示されます。
形式はローソク足チャートで更新頻度が「リアルタイム・0.3秒・1秒」の設定があり、ローソク足に関しては「1分・5分・15分・30分・1時間・4時間・8時間・12時間・1日・1週間」とかなり細かく設定ができます。
価格アラートという設定した金額になったタイミングでアラートが鳴る機能もあり、結構使えます。
上記で触れた指値注文はチャート画面を下にスクロールすると

こちらの画面になります。
1XEMの価格に購入したいNEMの金額を、量に購入したいNEMの数量を、リミット売りは基本的に入力しなくて問題ありません。あとは成立するのを待つだけです。
〇パソコン版

スマホ版と形式は似ていますね。ローソク足チャートでスマホ版よりも細かくチェックできますので小まめに売り買いする人にはこちらの方が見やすいです。
もちろん指値注文もできますので、仮想通貨の取引に慣れていている中級者〜上級者でNEMをメインで運用している人にとってZaifはオススメです。
Coincheck(コインチェック)
コインチェックに関しては他でもおすすめしており、既にご存知の方も多いでしょうが、とにかくチャート(UI)が見やすいです。
〇スマホアプリ版
特にスマホアプリでのチャートが優秀(チャート以外も痒い所に手が届いてて優秀)で、わざわざ毎日パソコンを開く手間を省きたい人にもってこいです。
コインチェックでは、以前まで線チャートのみでした。さっくりした長期的なチャートが初心者にも見やすかったのですね。しかし、最近ではローソク足チャートも見られるようになり、より細かい分析をすることもできるようになりました。
総資産も円表記とBTC表記の選択をして一目で確認できるので便利です。仮想通貨の売買が全く初めての方にも慣れてきた方にも満足いくチャートだと思います。
≪線チャート≫

①対象期間を選択
線チャートでは、1時間・1日。1週間・1か月・1年から選択可能です。
②現在価格
選択されたコインの現在価格です。すでにご存じでしょうがNEMの単位は『XEM(ゼム)』です。
③ここから売買可能
ここからNEMやその他コインも購入することが可能です。
④タップしてチャートを切り替え
ここをタップして、線チャート/ローソク足チャートと円表示/BTC表示を切り替えることができます。
説明不要なくらい操作も簡単なので、とにかく実際に触ってみましょう。ローソク足チャートには、④をタップすることで切り替えることができます。
《ローソク足チャート》

こちらは、線チャートとローソク足チャートの切り替え画面です。

こちらはローソク足チャート。
操作は線チャートと同じですが、表示される期間が5分・15分・1時間・4時間・1日と、より細かくなりました。1日数回ざっくりしたチャートを見る時は線チャート、実際に購入する直前にキッチリ調べたいときはローソク足チャートという風に使い分けてみるのも良いですね。
〇パソコン版
コインチェックのパソコン画面でチャートを見るには、『トレードビュー』を選択します。


上のように、トレードビューのチャート画面に移り変わりますが、こちらはビットコインのチャートなので矢印の所からNEM (XEM/JPY)のチャートを選択します。

これでNEMのチャートが表示されます。こちらのチャートでは5分・15分・1時間・4時間・1日の期間を選択することができます。
スマホ版よりもさらに操作性の高いローソク足チャートで、拡大・縮小によってヒゲの確認や推移を予測したりするのに使えますね。
まとめ
今回はNEMのチャートに関してご紹介させていただきました。
現在は、他の仮想通貨と比べてみても冷え込んでいる印象が強いNEM。少し懐かしい話にもなってしまいますが、過去にはNEM関連のプロジェクトが注目を受けて高騰もしていましたね。
とは言っても、カタパルトなどの好材料になりそうな出来事も残っているので、暖かく見守っていきたいと思っています。
また、簡単に各取引所のレビューをすると
▼Zaif
ローソク足チャートの見方や指値注文の仕方など慣れが必要ですが、NEMがメイン運用の人はNEMとの関連の高さや手数料の安さから登録しておくことをおすすめします。
▼コインチェック
とにかく使いやすい。見やすい。手数料高いけど長期保有する人なら気にならない。
[…] NEM(ネム)のチャートが見やすい取引所とチャートを見る時のポイント […]