分散投資のメリット・デメリット|賢く分散投資をする方法

分散投資(ぶんさんとうし)とは、投資先や投資金額をいくつか分散する手法です。「卵は1つのカゴに盛ってはならない」とう格言があるように、投資の世界では分散投資が鉄則です。

そこで今回は、分散投資にはどのような方法があり、なぜ分散投資をすべきなのか?どのように分散投資すれば投資がうまくいきやすいのかをご説明していきたいと思います。

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分散投資とは|3つの分散方法

分散投資において、主な分散方法は以下の3つの方法があります。

時間の分散

まずは、時間の分散です。これは、少しイメージしていた分散方法とは違ったかもしれません。時間を分散するということは、長期的に投資運用をするという事です。投資の利益の出し方には主に「安く買って高く売る」という方法と、「投資先からの配当金を受け取る」の2種類があります。

「安く買って高く売る」では、株価や金利の動きはある程度予想はできても、それでも刻一刻と変化が起きており、今は安いと思っていても、今後値段がどう変わるかは誰も分かりません。ですので、一度に投資資金全額を投下するのではなく、長期的に分散して投資をしていきます。

国債などそうですが、長期的に扱えば扱うほど配当金の恩恵を受けます。こちらも1年でその投資先とのお付き合いを終了するのではなく、時間を分散して長期的にお付き合いしている、時間の分散になります。

投資先の分散

こちらはイメージしやすいでしょうが、投資先の分散です。例えば、勢いがあって今が買いの株式があったとします。しかし、その後確実に株価が上がっていく保証はどこにもありません。そこに投資資金全額を投入することには危険性があります。

今後、その会社が不祥事を起こすかもしれませんし、別業界で成功している大手が同業として参入して来るかもしれません。国もそうです。今グングン成長している国であっても、今後、未熟ゆえに混乱に陥ることもあり得ますし、自然災害などによって大きなダメージを受けることも考えられます。

経済の研究や過去の分析をすることである程度予想はできますが、それでも完全ではありません。しかも、そのようなことは企業投資家などの投資のプロがすでに行っています。これから投資を始めようとしている方のちょっとやそっとの努力で追いつけるものでもありません。「今が買い」と言われている投資先であっても、そこに投資資金をすべて投入せずに、投資先は分散するようにしましょう。

 投資商品の分散

上記と少し似ていますが、投資商品も分散しましょう。投資と言っても、株式投資・国債投資・不動産投資など様々あります。例えば、株式と国債は基本的に反対の値動きをします。つまり、「株価が上がれば国債の価値が下がる」「株価が下がれば国債の価値が上がる」ということです。

一概には言えませんが、景気が下がってくると株価が下がる傾向にあります。その反面、国が金利を上げて国債を売り出すので、価値も上がっていくのです。全く違う性質の投資商品を分散して持つようにしましょう。

このように、いくつかの投資商品がパッケージ化されたものに「投資信託」があります。投資信託については下記で詳しくご説明しますが、とにかく、投資商品も分散して複数持っておくということは覚えておきましょう。

分散投資をする理由とメリット

分散投資がさも当たり前かのようにお伝えしましたが、もちろんここまでおすすめしているのには理由があります。分散投資を行う理由とメリットをお伝えします。

リスク分散のため

まず何といっても、分散投資を行う理由はリスク分散のためです。投資には倒産・自然災害・為替変動など様々なリスクがあります。もしも、それらリスクが起こったときのダメージを分散させるためにも分散投資を行います。

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市場全体の動きを気にしなくてよくなる

もう一つのメリットは、市場全体の動きを細かく気にしなくてよくなり、投資に対する負担も軽減できることです。最近で言えば、アメリカの大統領選で市場が大きく動きました。一点投資の方は、値動きが気になっていても立ってもいられなかったでしょう。

投資をこれから始めるという方は、他にお仕事をされている方も多いと思います。投資の値動きで一喜一憂しているようでしたら、あなたの人生全体を見てみても健全な状態ではないと言えます。毎日値動きを気にしているようでしたら、本業の仕事にも支障が出てくるかもしれません。

時間を分散し、性質の違う投資商品を分散させて持つことで、目先の値動きに一喜一憂せずに余計なエネルギーを使わないで済みます。

分散投資のデメリット

一方で、分散投資には以下のようなデメリットもあります。

リターンが少ない

分散投資はリスクを分散させるため、リターンも少なくなってしまいます。「投資で一気に稼いでやろう」とお考えの方には少々物足りないかも知れません。しかし、それでいいのです。

分散投資は、時間も分散した長期的な資産運用が理想です。確かに目先の増額は微々たるものかもしれませんが、長期的に見てみると、安定的に利益を出せる方法が分散投資だと言えるでしょう。

きちんと管理・監視する必要がある

また分散投資は、数々の投資商品を複数の投資先で保有することになりますので、どの資産をどのように保有しているのかを、きちんと管理・監視する必要性があります。これは、メリットでもあった市場全体の動きを気にすると同じように感じるかもしれませんが、そうではありません。

毎月・毎年投資商品にいくら支払い、現在どの投資商品でどれほどの金額を保有しているか、また、投資以外の貯蓄や現金、保険商品などの他の財産すべて含めたどれほどの資金を保有しているのかを、定期的にチェックする必要があるということです。

要は、資産運用のチェックを定期的に行いましょうということですが、分散投資で投資商品が増えてくれば、当然管理も大変になってきます。これらの負担を減らすためにも、後述する「投資信託」があります。

分散投資に適した投資方法

では、それらを踏まえて、分散投資に適した投資豊富をご紹介します。これから投資を始めていくための参考にしていただければと思います。

長期的な投資信託

まず、上記でもお伝えしたように、投資信託は分散投資に非常に適しています。というよりも投資信託という商品自体がすでに投資先を分散させてあります。投資信託とは、各証券会社が販売している、投資のパッケージ商品のことで、国債・株式・不動産などのいくつかの投資商品がセットになっています。

運用は証券会社の人が行いますので、購入者はそこまで市場の値動きに敏感になることもしなくていいのです。さらに、投資信託では、月々数千円から長期的に投資することが可能です。

月々数千円でしたら、投資額も負担にはならないでしょうし、「ちょっと金利のいい定期預金」くらいの感覚で投資を始めることができます。投資をこれから始める方にとっては、非常におすすめの投資方法です。

インデックス投資

インデックス投資とは、日経平均やダウ平均などとほとんど同じような値動きを目指す投資方法を言います。いわゆる安定した値動きを目指した投資方法なのですが、大きな値動きもあまりしないため、一部では地味な投資方法だともいわれています。

しかし、お伝えのように、時間を分散させた長期的な投資方法であればあるほど、インデックス投資は力を発揮すると言えるでしょう。

日経平均株価

例えば、上のチャートはここ15年ほどの日経平均株価の値動きです。赤色の部分が、リーマンショックが起きた時期です。あそこまで大きな問題になり、多くの投資家が悩まされたリーマンショックですら、5年もすれば株価は回復しています。

また、最近の細かい話で言えば、2015年の8月24日に中国株の大暴落で日経平均株価にも大きな影響が出ました(緑部分)。このように、目先の値動きに一喜一憂していても、数年も経てば株価はある程度の水準まで戻るようになっています。

つまり、長期的にインデックス投資をしていれば、売り時さえ大きく間違えなければ、大損をするようなことはないということです。ダウ平均株価についても、リーマンショックで一時的に株価が下がりましたが、その後は順調に右肩上がりで伸びてきています。
ダウ平均株価

分散してできる株式投資

投資と言えば、株式投資を思い起こす方も多いでしょう。しかし、通常の株式投資であれば「単元株」というものが決まっており、投資資金がどうしても高額になってってしまいます。そこで、少額からも始められて、積み立てていくことで、時間も分散できる方法があります。

  • 「ミニ株」=少額の株式投資
  • 「るいとう」=株の積み立て投資

です。

それぞれに特徴がありますので、気になる方は以下の内容もご覧ください。

ミニ株って何?ミニ株の仕組みとメリット・デメリット

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投資の賢い始め方|投資の考え方と投資方法別の始め方

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分散投資を成功させるポイント

いかがでしょうか。このように、分散投資はローリスク・ローリターンで始められる、初心者に最も適した投資の考え方だと言えます。最後に、分散投資をより賢く運用していくためにも、いくつかのポイントを上げていきます。賢い投資運用をするために役立てください。

必ず余剰金で始めること

まず、今すぐにでも投資を始めたいという方も多いと思いますが、投資は必ず余剰金(余裕のあるお金)で始めるようにしてください。理由として、投資にはすぐにお金に換えられないという、流動性リスクがあります。

もしも、生活資金以外の貯金などを全て投資に回して、万が一の怪我や病気・失業などにより緊急でお金が必要になってしまった時に、利益が全く出ていない状態や、マイナスの状態で投資商品を売ったり、借金をしなくてはならない状況にもなりかねません。

そのような、万が一に備えることができる資金は別で貯蓄として持っておき、そこから余ったお金を投資に回すようにしましょう。そうなると、現在の状況では投資を始められないという方も出てくるでしょう。

そのような場合、上記でもお伝えした、長期的な投資信託なら始めることが可能です。投資信託を分割で始めれば、月々数千円から始めることができますので、これだと負担も少ないという方も多いでしょう。

投資と貯蓄の違い|貯蓄から投資へのステップアップ

2016年9月30日

ポートフォリオをきちんと組むこと

また、投資を始める前には、一度ポートフォリオを組んでみることをおすすめします。ポートフォリオとは、簡単に言うと、資産をどの方法で保有するかを記した設計図のようなものです。

投資先のみのポートフォリオを組んでみるのも良いですが、貯蓄や保険商品など、他の資産なども含めた、あなたの資産全体のポートフォリオを組んでみることで、どの部分に資産を置いておくとよりリスクも少なく、利益を増やすことができるのかがなんとなく見えてくるでしょう。

投資のポートフォリオ|3つのタイプと賢く作成するコツ

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まとめ

いかがでしょうか。これから投資を始めようという方には、分散投資がぜひともおすすめです。月々数千円からでも始めていけますので、「投資先と投資商品、時間は分散して行う」ということをぜひとも頭に入れておきましょう。

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