Zaifを利用するときに気になることが手数料ですね。1つ1つは大した金額ではないかもしれませんが、それぞれが積み重なるといつまで経っても利益が出ないなんて事態にもなりかねません。
そこで今回は、Zaifを利用するにあたって、それぞれの状況で発生する手数料の全パターンとスプレッドについて、さらには、他の取引所との手数料の比較や手数料を抑えるコツなどを解説していきたいと思います。
賢く手数料と向き合っていだたいて、賢く資産を増やしていっていただければと思います。
※2018年7月2日にZaifの手数料が一部変更になりますので、そちらも追記したいと思います。
『Zaif』は、手数料が低いことが売りの仮想通貨取引所です。国内取引所の多くは販売所形式になっていて仮想通貨の売買差額だけでも結構大きくなっています。手数料(スプレッド)を抑えるにはおススメの取引所ですので、Zaifに登録してみてはいかがでしょうか?
目次
状況別|Zaifの手数料一覧
Zaifの手数料といってもいくつかの種類があります。まずは、それぞれの状況で発生してくる手数料をまとめました。Zaifで発生してくる手数料には以下のものがあります。
- 入金手数料
- 出金手数料
- 送金手数料
- コイン積立銀行引落手数料
- 取引手数料
では、それぞれの手数料についてご説明します。
入金手数料
入金手数料は、Zaifウォレット内に日本円を入金する際に発生する手数料です。入金の方法は3種類あり、それぞれ手数料が違います。
銀行振込手数料 | 無料(銀行に対する振込手数料はかかります) | |
コンビニ入金手数料 | 3万円未満の入金 | 486円 |
3万円以上の入金 | 594円 | |
ペイジー入金手数料 | 3万円未満の入金 | 486円 |
3万円以上の入金 | 594円 |
Zaifの入金手数料は以上の通りです。銀行手数料は無料ですが、別途銀行に対して振込手数料はかかります。コンビニ入金・ペイジー入金の手数料はそれぞれ入金額に応じて変わります。便利で反映スピードも早いのですが、このこと念頭に置いておかなくてはなりません。
出金手数料
出金手数料は、Zaifウォレット内にある日本円をあなたの銀行口座に振り込む場合の手数料です。
|
50万円未満の出金 | 350円 |
50万円以上の出金 | 756円 |
こちらも出金額に応じて手数料も変わります。
送金手数料
Zaifウォレット内にある仮想通貨を他のウォレットに送金・出金した場合の手数料です。コインの種類によって手数料が違います。
コインの種類 | 手数料 | 日本円換算(2018年6月) |
BTC(ビットコイン) | 0.0001BTC以上 | 約70円以上 |
XEM(ネム) | 2XEM~ | 約40円~ |
MONA(モナコイン) | 0.001 MONA | 約0.25円 |
Counterpartyトークン | 0.00420BTC | 約700円 |
BCH(ビットコインキャッシュ) | 0.001BCH | 約100円 |
ETH(イーサリアム) | 0.01ETH~ | 約500円~ |
CMS:XEM(コムサ:MOSAIC) | 5XEM~ | 約100円~ |
CMS:ETH(コムサ:ERC20) | 0.01ETH~ | 約500円~ |
イーサリアムとCounterpartyトークンは少し高いですが、他の仮想通貨の送金手数料は安くて気にするほどではない額になりますね。※追記:仮想通貨の価格高騰により、送金手数料も気になってくる金額になってきました。改善されるまで計画的な送金を行いましょう。
コイン積立銀行引落手数料
Zaifでは、積立投資をすることが可能で、毎月銀行引き落としの手数料が発生します。
積立金額 | 手数料 | 日本円額 |
1千円~2千円 | 一律100円 | 100円 |
3千円~9千円 | 3.5% | 105円~315円 |
1万円~2万9千円 | 2.5% | 250円~725円 |
3万円~4万9千円 | 2% | 600円~980円 |
5万円以上 | 1.5% | 750円以上 |
仮想通貨の値動きは大きいと言っても、他の積立投資に比べると積立手数料は若干高めです(他の金融商品はだいたい0.5~3%ほど)。
現物取引手数料
現物取引とは、通貨同士の交換をする普通の取引のことです。こちらも仮想通貨の種類によって手数料が違い、さらにmaker取引とtaker取引と分かれており、取引の種類によっても違います。
コインの種類 | maker | taker |
ビットコイン | 0% | 0% |
NEM | 0% | 0.1% |
モナコイン | 0% | 0.1% |
ビットコインキャッシュ | 0% | 0.3% |
イーサリアム | 0% | 0.1% |
一番気になるであろう、Zaifの現物取引手数料は上のようになっています。この手数料に関しては、他の取引所と比較してもほぼ同じくらいに設定されていますし、日本国内では『販売所』形式も多いので、スプレッド(売買差額)のことも考えるとかなり安い部類に入ると言えます。
〇マイナス手数料は終了
Zaifの手数料が安いと言われる理由にマイナス手数料というものがありましたが、冒頭で触れたように2018年7月2日からの手数料変更でマイナス手数料も終了となりました。
以前のマイナス手数料でもtakerで-0.01%の手数料、仮に10万円分のビットコインの取り引きをしても10円分手数料で増えるくらいでしたからそこまで大きな変化ではないと言って良いでしょう。
ただ、マイナス手数料というインパクトは無くなりましたね。
〇makerとtakerの違い
現物取引には、makerとtakerがありますが、まずは簡単に2つの違いをお伝えしておきましょう。makerは、自分で金額を指定して買う人・売ってくれる人が現れるまで取引成立しない取引方法です。
一方takerは、取引所にある売り板・買い板にある金額で取り引きを行う方法です。takerは、その金額ですぐに取り引きが成立するところがメリットですね。
信用取引手数料
信用取引は、現在Zaifに入金している資金以上の額を予め借りて投資をする取り引きの方法です。現在、ビットコインとモナコインで信用取引を行えます。
取引手数料 | 0% |
借入手数料/日 | 0.039% |
利益手数料/決済時 | 0.7% |
資金を借りているという形になりますので、利息のような『借入手数料』が毎日発生することと、利益が出たさいにその中から0.7%を利益手数料として支払いますので注意が必要です。
AirFX手数料
AirFXは、FXのようにレバレッジをかけて取り引きを行えます。こちらは、ビットコインのみです。
取引手数料 | 0% |
日時手数料/日 | 0.039% |
スワップ手数料/2時間毎 | 最大±0.375% |
こちらも、手数料が多めにかかるリスクのある取り引きですので、慣れてきた人向けの方法ですね。
『Zaif』は、手数料が低いことが売りの仮想通貨取引所です。国内取引所の多くは販売所形式になっていて仮想通貨の売買差額だけでも結構大きくなっています。手数料(スプレッド)を抑えるにはおススメの取引所ですので、Zaifに登録してみてはいかがでしょうか?
Zaifの売買手数料(スプレッド)について
Zaifでは、取引所以外にも簡単売買(販売所)でビットコインとモナコインを購入することができます。ただその場合、Zaifが決めた金額で売買を行い、売値と買値に差額が出てしまいます。これをスプレッドと言いますが、そちらにも注意して売買を行ってください。
ただ、Zaifの場合は取扱通貨全ての取引所がありますので、取引所さえ使えばそこまで気にすることでもないかと思います。あくまでもこのような手数料(スプレッド)がかかることも念頭に置いておきましょう。
簡単売買でのスプレッド(2018年6月30日時点)

Zaifの簡単売買での買価と売価の違いをまとめると上ようになりました。どういうことかと言いますと、例えば、ビットコインを買ってすぐに売ったとすれば、2.84%の差額が生じるということです(これはコインの価格やタイミングで変わります)。
この差額は、上記でお伝えした手数料に比べてみても大きく上回りますので注意が必要です。初めて売買する方は簡単売買が分かり易いのですが、この点には注意ですね。また、現物取引のtaker取引でも少ないながらもスプレッドは生じています。
Zaifの手数料が安いと言われている理由
他のサイトなどを見てみても、『Zaifの手数料が安い』というような内容をよく目にします。これは、このスプレッドによるものが大きいです。
お伝えのように、Zaifでは取り扱い銘柄全てが取引所にて売買できますが、実は他の国内取引所では取引所側が仮想通貨の細かい価格を決めている販売所形式(Zaifでいう簡単売買)が多いです。
結果的にスプレッドも数%からアルトコインでは10%以上の開きがあることも多いです。
売買価格を取引所に決められることなく取り引きができるZaifなので、手数料(スプレッド)が安いというような特徴が言われているのです。
Zaifで購入から売却するまでの手数料をシミュレーション
それでは、実際にZaifに入金してコインの売買、そして出金までの一通りの流れを何パターンかシミュレーションしてみて、合計どれほどの手数料がかかってくるのかを見てみましょう。
10万円を入金してビットコインの取り引きを行った場合
手数料/価格 | 残金 | |
① 10万円を銀行振込 | 銀行手数料:432円 | 99,568円 |
② ビットコインを現物取引 | 取引手数料:0%. | 99,568円 |
③ ビットコインを現物取引 | 取引手数料:0%. | 99,568円 |
④ 日本円を出金 | 出金手数料:350円 | 99,218円 |
差額 | -782円 | -0.78% |
※銀行手数料は銀行に支払う手数料(Zaifに対しては無料)
一番多いであろうこのようなパターンでは、10万円を入金してビットコインの現物取引をすることで発生することが考えられる手数料の総額は782円でした。パーセンテージで表しても0.78%と、そこまで大きな金額にはなりませんね。
1万円をコンビニ入金してNEMの取り引きを行った場合
手数料/価格 | 残金 | |
① 1万円をコンビニ入金 | 入金手数料:486円 | 9,514円 |
② NEMを現物取引 | 取引手数料:0.1% | 9,504円 |
③ NEMを現物取引 | 取引手数料:0.1% | 9,494円 |
④ 日本円を出金 | 出金手数料:350円 | 9,144円 |
差額 | -856円 | -8.56% |
では、1万円に入金額を減らしてみるとどうでしょうか?手数料総額はさほど変わりませんが、投資額に対してのパーセンテージが上がっています。少額投資はお勧めですが、頻繫に入出金を繰り返していたら、それだけで入出金手数料が高い割合をしてきますので、そのことを頭に入れておかなくてはりません。
10万円をコンビニ入金してモナコインの簡単売買を行った場合
手数料/価格 | 残金 | |
① 10万円をコンビニ入金 | 入金手数料:594円 | 99,406円 |
② モナコインを簡単購入 | 1MONA=247.107円 | 402.27MONA |
③ モナコインを簡単購入 | 1MONA=231.973円 | 93,317円 |
④ 日本円を出金 | 出金手数料:350円 | 92,967円 |
差額 | -7,033円 | -7.03% |
※モナコインの価格は上のスプレッドの表を基にしています。
一方、入金額は10万円に戻して簡単取引を行ってみました。売買差額が大きいので、合計の残金も7,000円分下がったことになります。割合に直すと約7%ですので、スプレッドが高い簡単売買もあまり頻繫にやるべきではありませんね。
Zaifの手数料を抑えるポイント
それでは上記の内容を踏まえて、どのようなポイントを押さえておけば手数料を下げられるのかをこちらでお伝えしていきたいと思います。
簡単売買はなるべく避ける
簡単売買は初心者の方には分かりやすくて良いかもしれませんが、スプレッドがかなり高いです。慣れてきたのであれば、取引所での現物取引を行いましょう(もちろん最初からでもOK)。
Zaifの良い所は、取り扱い通貨すべてに対して指値注文できることです。これによってスプレッドはほとんど気にならなくなります。一方で、他の取引所(コインチェックやビットフライヤーなど)では、販売所がメインになっていますので、どうしても手数料(スプレッド)が高くなってしまうのです。
Zaifの手数料が低いという特徴を十分に生かすのであれば、簡単売買は基本的に利用しないようにしましょう。
一度に動かすお金は大きく
上記のシミュレーションのNEMの例でもありましたが、入出金額が少なすぎるとそれに対する手数料のウェイトも大きくなってきます。リスクを減らす分での少額投資はおすすめではありますが、手数料によって利益が出せなければ元も子もありません。
もちろん無理に突っ込めということではありませんが、固定額で決まっている手数料がかかる状況のときは、なるべく1回でまとめてしまった方が手数料の割合を減らすことができます。
余計なことをしない
投資で失敗してしまう人に本当に多いのが、このパターンです。とにかく少しでも値動きしたらすぐに売買してみたり、FXや信用取引をやってみたり、そのようないろんなことをするにつれて手数料が発生することはお伝えの通りです。
また、取引所も「高く売って安く売りたい」ので、何の考えもなしに売買をしていれば、大抵のケースでスプレッドによるマイナスが生じてきます。なので、基本的には長期保有をおすすめしています。
どうしても売買するチャンスが来たのであればどのようなケースでは行うといったルールをご自身で決めていると良いかもしれませんね(例えば10%以上の値動きを見せたら売るとか)。
Zaif他の取引所との手数料比較
最後に、Zaif以外の取引所との手数料を比較していってみましょう。結論を言いますと、手数料だけでみればZaifが一番良いと考えられますが、他の種類の仮想通貨が欲しくなったり、長期保有やリスク分散で他の取引所を検討する場合の参考にしていただければと思います。
今回は、『コインチェック』と『ビットフライヤー』と手数料を比較していきたいと思います。
入金手数料
≪Zaif≫
銀行振込手数料 |
無料(銀行に対する振込手数料はかかります) | |
コンビニ入金手数料 | 3万円未満 | 486円 |
3万円以上 | 594円 | |
ペイジー入金手数料 | 3万円未満 | 486円 |
3万円以上 | 594円 |
≪コインチェック≫
銀行振込 | 無料(振込手数料は発生) | |
USドル入金 | 25USドル(振込手数料も発生) | |
コンビニ入金
クイック入金 |
~3万円の入金 | 756円 |
3~50万円の入金 | 1,000円 | |
50万円~の入金 | 入金額×0.108%+486円 |
≪ビットフライヤー≫
銀行振込 | 無料 |
クイック入金 | 324円 |
入金手数料に関してはコインチェックが多少高いですね。ただ、どうしても手数料を抑えたいようでしたら、どこの取引所も銀行振込みは手数料無料なので、そちらの方法で入金をすれば事足りると思います。
出金手数料
≪Zaif≫
50万円未満の出金 | 350円 |
50万円以上の出金 | 756円 |
≪コインチェック≫
日本円出金 | 400円 |
USドル出金 | 2,500円 |
≪ビットフライヤー≫
3万円未満の出金 | 3万円以上の出金 | |
三井住友銀行の場合 | 216円(税込) | 432円(税込) |
三井住友銀行以外の場合 | 540円(税込) | 756円(税込) |
出金手数料に関しても、どこの取引所も大差はありません。
取引手数料
≪Zaif≫
コインの種類 | maker | taker |
ビットコイン | 0% | 0% |
NEM | 0% | 0.1% |
モナコイン | 0% | 0.1% |
ビットコインキャッシュ | 0% | 0.3% |
≪コインチェック≫
Taker手数料 | 0.000% |
Maker手数料 | 0.000% |
≪ビットフライヤー≫
対象通貨 | 取引方法 | 手数料 |
ビットコイン | 簡単取引所/Lightning現物 | 0.01~0.15% |
販売所/Lightning FX/Futures | しばらく無料 | |
アルトコイン | Lightning現物 | 0.20% |
販売所 | しばらく無料 |
取引手数料も、他の取引所も無料がスタンダードと言ってもいい状態になっているので、実際のところはそこまで大きな違いはありません。
ただ、お伝えのようにコインチェックとビットフライヤーは『取引所』ではなく、Zaifでいう簡単売買にあたる『販売所』がメインですので、スプレッドが高くなってきます。
そのことを踏まえるてみると、Zaifの手数料が安いと言われている所以が分かりますね。
スプレッド※数字は2017年9月時点
≪Zaif≫

≪コインチェック≫

≪ビットフライヤー≫

各取引所のスプレッドをまとめると上のようになりました。Zaifのスプレッド事態はコインチェックと大差はありません。ただ、繰り返しますが、Zaifの良い所は取り扱い通貨すべてに対して指値注文ができることです。
それに対して、コインチェックとビットフライヤーはビットコインでしか指値注文できず、他のアルトコインは否応なしに上のようなスプレッドが関わってきます。
取引所手数料比較まとめ
Zaif | コインチェック | ビットフライヤー | |
入金手数料 | ◎ | △ | 〇 |
出金手数料 | 〇 | 〇 | △ |
取引手数料 | ◎ | 〇 | △ |
スプレッド | 〇 | △ | × |
これらの内容を個人的な見解でまとめると上のようになりました。ズバリ!手数料だけでみればZaifを利用することになんの問題もないかと思います。
一方で、コインチェックやビットフライヤーには、サイト・アプリの使いやすさや、コインの種類、資金力の安心感などがありますので、他の仮想通貨にも興味が出てきたり、長期保有でリスク分散したいような場合は、コインチェックやビットフライヤーも次なる取引所として検討してみてもいいと思います。
まとめ
いかがでしょうか。このようにZaifの手数料は、数ある取引所の中でも比較的に安いと言えるでしょう。サイトの作りは少し難しめで初心者の方には少しハードルが高いかもしれませんが、何度か取り引きをしていくうちに慣れていけると思います。手数料も安いので実践あるのみです!
手数料とも向き合いながら、ぜひぜひ賢く仮想通貨投資を行っていただければと思います。
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[…] ただ、Zaifの場合は取扱通貨全ての取引所がありますので、そこまで気にすることでもないかと思います(ビットフライヤーやコインチェックではビットコイン以外販売所)。あくまでもこのような手数料(スプレッド)がかかることも念頭に置いておきましょう。 出典 : Zaifの手数料まとめ|状況別に発生する手数料と手数料を抑えるポイント | … […]